『Ghost of Yōtei Complete Edition』が10月1日に発売されました。追加要素の海外レビューが出そろい、新ストーリー「関ケ原 慕情譚」と、戦闘を切り出したモード「剣客戯譚」が対象です。

追加要素は10月2日、パッチ2.0と同時に遊べます。本編を持っている人は、1,480円のアップグレードで同じ中身が手に入ります。

スコアまとめ

先に注意点をひとつ。OpenCriticの平均87点は本編の数字です。10月2日時点で169件が集まり、推奨した評論家は94%でした。

追加要素だけの集計はまだありません。下の表は、本文を読んだ5媒体の点数です。

媒体 点数 評価の軸
GameSpew 10/10 アップグレード額への満足
Press Start 8.5/10 新しい地域と長門との関係
Push Square 8/10 剣客戯譚の作り込み
Save Point Gaming 8/10 追加としての位置づけ
VGC 4/5 物語の密度と演技

媒体ごとの評価

GameSpew(10/10)

復讐に出る前の篤を知れる点を評価しました。本編は4〜5時間ですが、依頼を含めると十数時間になるとしています。

「剣客戯譚」は波状の戦闘に周回要素を足したモードです。難易度を選べて4人が解放され、通貨で永続的に強くできる点を評価しました。

本編を楽しんだ人には、アップグレードは必須だという評決です(GameSpew のレビュー(英語))。

Press Start(8.5/10)

篤と長門のやりとりを物語の軸に置き、二人の間にある緊張を評価しました。Ashoro Foothillsは景観が本編と異なり、歩く価値があるとしています。

引っかかったのは話の置き場所です。本編の結末と時間が噛み合わず、本筋の補足にとどまるという指摘でした。

「剣客戯譚」は5時間以上のボリュームで、連続撃破の報酬に冥人の型を据えた設計を評価。ディレクターズカットほどの手応えはないとまとめました(Press Start のレビュー(英語))。

Push Square(8/10)

「関ケ原 慕情譚」は8〜10時間で、既存の地域ひとつ分の規模だとしています。新地域Ashoro Foothillsの景色と、関ヶ原の回想を使った運びを評価しました。

不満は、回想が全体の5%ほどで宣伝より小さいこと。敵とボスの設計も既存のままで、新しい大型武器も戦い方を変えるほどではないとしています。

評価の重心は「剣客戯譚」です。4人を使い分けられ、難易度も選べるので腕前を問わないとしました(Push Square のレビュー(英語))。

Save Point Gaming(8/10)

回想と探索を重ねて篤を掘り下げた点を評価しています。長門は篤と対になる存在で、二人の過去が摩擦を生むとしました。

弱点は筋が読めることと、仕組みを作り替えていないことです。拡張の域を出ないとしています。

「剣客戯譚」は戦闘だけを切り出した構造を褒め、パークの組み合わせで試したくなるとしました。難点は敵が多いときのロックオンの挙動です。

一方は旅を豊かにし、もう一方は離れがたくする。(Save Point Gaming)

新規にも、ここまで遊んで戻ってきた人にも向くという評価でした(Save Point Gaming のレビュー(英語))。

VGC(4/5)

篤の過去を描く筆致を高く評価しています。Erika Ishii氏が演じる若い篤と、現在の篤との対比が効いているという見立てです。

一方で本編は約5時間。壱岐島より規模が小さく、DLCとして切り離すべきではなかったとしています。

「剣客戯譚」は序盤の通貨稼ぎが重いとしつつ、手触りの違いは評価しました(VGC のレビュー(英語))。

評価が分かれた点

いちばん割れたのは「関ケ原 慕情譚」の分量です。VGCは約5時間を物足りないとし、壱岐島より小さいとしました。一方でPush Squareは既存地域ひとつ分、GameSpewは依頼込みで十数時間と評価しています。

話の置き場所も論点でした。拡張は本編の結末より前に入るため、クリア済みで戻る人には収まりが悪いと複数媒体が指摘。VGCは逆に、本筋から切り離した判断そのものを疑問としました。

「剣客戯譚」は評価が高い一方、入口の厳しさで差が出ました。VGCは序盤の通貨稼ぎの重さを挙げ、Push Squareは難易度を選べる点を評価しています。

日本語版の状況

Complete Editionは10月1日発売で、価格は8,980円(税込)。PS5専用です。本編を持っている人は1,480円(税込)のアップグレードで、2つの追加要素が手に入ります。

日本語は音声・字幕・インターフェースのすべてに対応します。PS Storeの製品ページで確認できます。

けん玉のひとこと

5媒体を読んで印象に残ったのは、評価の重心が物語ではなく「剣客戯譚」に寄っていたところ。追加ストーリーが主役になりそうな売り方だったので、意外でした。

物語が短いという指摘は、1,480円という値付けを踏まえると見方が変わるんですよね。5時間の物語と周回モードが付いてこの額です。

気になるのは置き場所のほう。本編の結末を見た人が戻ると時間が巻き戻る違和感があるようで、2周目に入る人のほうが素直に楽しめるはず。

篤の過去と長門の存在が気になっていた人には、迷う理由の少ない追加です。本編を終えた人にも、もう一度ヨウテイに戻るいい機会になりそうです。