スコアまとめ

『STEINS;GATE RE:BOOT』は、2009年の名作を絵と声から作り直した1本です。台本は2018年の『STEINS;GATE ELITE』で短くしたものがもとで、新ルート「γ 世界線」が加わりました。

OpenCritic の Top Critic 平均は、10月24日時点で 82 点です。集計は 52 件で、おすすめできるとした媒体は 81% でした。

Metacritic は PC 版が 83 点(21 件)、Switch 2 版が 75 点(5 件)です。海外のコンソール版は発売前で、Switch 2 版の点は発売前の評で件数も少なく、参考程度です。

媒体 点数 評価の軸
RPGFan 95/100 物語と人物の厚み
RPG Site 9/10 台本と絵の刷新
DualShockers 9/10 原作を尊重した現代化
Nintendo Life 8/10 磨かれた演出と削られた場面
CGMagazine 6.5/10 安い旧作と比べた価値

媒体ごとの評価

RPGFan(95/100)

PC 版の評で、表の中でいちばん高い点です。前半の喜劇から後半の重い展開へ移る流れを、無理がないと評価しました。新しい人物の絵も物語に合うと擁護し、宮野真守さんの演技も挙げています。

引っかかったのは操作まわりです。スキップは既読の場面を早送りするだけで、オート再生では携帯のメールが速く流れ、項目別でも操作だけが 75 点です。RPGFan のレビュー(英語)

RPG Site(9/10)

これまでで最も好きな STEINS;GATE だと言い切った評です。ELITE 譲りの短い台本でテンポが良くなったと見ています。最初は疑っていた動く立ち絵も、読んでみると効果的だったそうです。

不満は新ルートの薄さです。γ 世界線は桐生萌郁に初めての結末を与えた一方、駆け足の紹介にとどまるといいます。原作の台本が今の機種で読めないことも惜しんでいます。RPG Site のレビュー(英語)

DualShockers(9/10)

作り直した音楽と効果音が、張りつめた場面を盛り上げると評価しました。γ 世界線は既存ルートのなぞり直しではなく、「抜けていた章」だという受け止めです。

気になった点は、未来ガジェット研究所など一部の背景で原作の空気が薄れたこと。日本語だけの音声も、英語吹き替えのファンには残念だとしました。完璧なリメイクではないと断りつつ、決定版だと結んでいます。DualShockers のレビュー(英語)

Nintendo Life(8/10)

Switch 2 版の評です。描き直した絵と録り直した声で、これまでで最も磨かれた見せ方だとしました。

引っかかったのは削られた場面です。「雷ネット」の大会の話などが、短くなったり消えたりしました。

新しい絵も、原作のざらついた質感より冷たく見えるそうです。原作を遊んだ人には、定価では物足りないかもしれないと見ています。Nintendo Life のレビュー(英語)

CGMagazine(6.5/10)

表の中でいちばん低い点です。物語の力は当時のままで、描き直した背景も 2010 年ごろの秋葉原の空気をよく出していると認めました。

点を下げたのは人物の見せ方です。2.5D の立ち絵は VTuber のようで、明るい色づかいが原作の絵の重い空気と合わないといいます。台本も ELITE と同じで、原作の多くが削られたと指摘しました。

北米の価格 59.99 ドルは、原作や ELITE の倍以上だとも書いています。新しい世界線だけでは、その差に見合わないという結論でした。

すでに出ている、ずっと安い旧作を差し置いてまで勧めるのは難しい

CGMagazine のレビュー(英語)

評価が分かれた点

いちばん割れたのは、表情が動く立ち絵です。95 点の RPGFan と 9 点の RPG Site は、物語に合うと受け止めました。6.5 点の CGMagazine は、VTuber のようだと退けています。

もうひとつは ELITE 譲りの短い台本です。RPG Site はテンポが良くなったと歓迎しました。CGMagazine と 8 点の Nintendo Life は、削られた場面を惜しんでいます。

価格の見方も分かれます。CGMagazine は、安い旧作があるのに高いと見ました。RPG Site は原作の台本が今の機種で読めない点を踏まえ、PC と PS Vita 以外の人にはこれを勧めています。

日本語版の状況

日本では 8月20日の発売です。機種は Switch 2・Switch・PS5・PS4・Xbox Series X|S・Steam です。発売は MAGES. で、Xbox Series 版と Steam 版はスパイク・チュンソフトです。

ダウンロード版は 6,380円(税込)で、DIGITAL DELUXE は 11,880円です。PS Store の商品ページや Steam のストアページで買えます。

けん玉のひとこと

海外の評を並べてみると、割れ目ははっきりしていました。動く立ち絵と、ELITE 譲りの短い台本。どちらも、原作のざらついた絵や消えた場面を覚えている人ほど気になりそうなところなんですよね。

それでも、いちばん低い 6.5 点の CGMagazine でさえ、物語の力は当時のままだと認めていました。17 年前に組まれた骨組みが、いまも海外の評者を引き込んでいるわけです。

絵が気になる人は、公式のトレーラーで立ち絵の動きを確かめてから決めるのがいいはず。物語が目当てなら、迷わず手に取っていい1本だと思います。初めての人も、もう一度あの研究所に通いたい人も、それぞれの形で楽しんでほしいところです。