『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』が100万本を突破しました。バンダイナムコエンターテインメントが10月9日に発表し、「シリーズ最速」と添えています。発売は10月2日で、その1週間後の発表です。
エースコンバット8が100万本突破、シリーズ最速と発表。前作7の販売本数の伸びと比べる
どの作品から遊ぶかはエースコンバットはどれから遊ぶかに、豪華版が3日早く始まった経緯は先行アクセスにまとめました。今回は売れ行きの数字を、前作とシリーズの歩みに並べてみます。
発表から読めること、読めないこと
発表の中身は短いものです。100万本を突破したこと、それがシリーズで最も速かったこと。書かれているのは、ほぼこの2点です。
何日目の時点の数字か、パッケージとダウンロードの内訳、出荷か販売かは書かれていません。豪華版は9月29日から遊べたので、数え始めがどこなのかも分かりません。
過去作が100万本に何日かかったかは、今回の発表では触れられていません。調べた範囲でも、その数字は見当たりませんでした。「最速」はメーカー自身の比較で、日数での比較はできません。
そのかわり、並べられる数字はあります。前作『7』の本数は、節目ごとに発表されてきました。それを順に追うと、シリーズの中で今回の100万本がどこにあるかが見えてきます。
『7』は7年で700万本まで伸びた
『7 スカイズ・アンノウン』は2019年1月に発売されました。そこからの節目と、同じ時期に出たシリーズ累計を並べます。
| 発表の時期 | 『7』 | シリーズ累計 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2020年6月 | 200万本 | ― | シリーズ25周年の発表 |
| 2021年1月 | 250万本 | 1,600万本 | 発売から2年 |
| 2022年11月 | 400万本 | 1,800万本 | 2年足らずで150万本増 |
| 2023年11月 | 500万本 | ― | ― |
| 2025年1月 | 600万本 | 2,000万本 | 半年前にSwitch版が発売 |
| 2026年1月 | 700万本 | 2,100万本 | 『8』の発売前 |
| 2026年10月 | ― | 2,200万本以上 | 『8』が100万本を突破 |
公表された節目で最も早いのは、2020年6月の200万本です。発売から1年5か月ほどたった時点の発表で、100万本に届いた時期の発表は見当たりません。
目を引くのは、むしろその後です。2023年11月からの数字は、ほぼ1年に100万本ずつ積み上がっています。年に100万本のペースが、発売から5年目以降も続いていることになります。
2024年7月には、発売から5年たってSwitch版が加わりました。この伸びにSwitch版がどれだけ効いたかは、内訳が出ていないので分かりません。
表の数字は、発表ごとに「出荷」と「販売(ダウンロード版を含む)」で言い方が揺れています。2026年1月の発表はダウンロード版を含む販売本数、10月のシリーズ累計は出荷本数です。細かく足し引きするより、流れを見る材料として読んでください。
シリーズの伸びは、ほとんど『7』だった
2021年1月から2026年1月までの5年で、シリーズ累計は1,600万本から2,100万本へ増えました。同じ5年で、『7』は250万本から700万本に伸びています。
数字の上では、増えた500万本のうち450万本が『7』です。ナンバリングの新作がなかった5年間、シリーズを押し上げていたのはほぼ『7』1本でした。2026年1月の時点で、30年分の累計の3分の1を占めています。
1995年に始まったシリーズで、PS2の時代に出た作品は今の本体ではほとんど買えません。新しく入る人の多くは『7』から入るしかなかった、ということでもあります。その入り口が7年間、途切れずに開いていました。
『8』の100万本は、この積み上げの上に立った数字です。初週の内訳は出ていませんが、新作を待つ土台を『7』が7年かけて広げてきたことは、表から確かめられます。
100万本の次に見たい数字
『7』の歩みに当てはめると、『8』の伸びは発売直後より、この先の数年で決まります。前作は機種を増やしながら、2026年1月の発表時点で700万本まで来ました。
『8』の機種はPS5・Xbox Series X|S・Steamの3つです。今回の発表に、ほかの機種の話は出てきません。前作のように後から入り口が広がるかどうかは、まだ分からない段階です。
次の目安は、表に実数がある『7』の節目です。『7』は発売から2年で250万本、3年10か月ほどで400万本を発表しました。『8』が発売2年の2028年10月ごろまでに250万本の発表に届けば、初動だけでなく2年売れ続けたと言えます。
ただし『7』の100万本到達の時期が分からない以上、初動の速さで『7』と比べることはできません。比べられるのは、公表された節目の積み上がり方までです。
けん玉のひとこと
30年続いたシリーズの新作が、発売の1週間後に100万本。素直にうれしい数字です。ただ、表を並べて一番効いたのは『7』のほうでした。新作のない5年間、ほぼ1本でシリーズを支えて、700万本。
発売から5年たってSwitchにも出して、入り口を広げ続けたことが、長く売れる土台にはなったはず。『8』に期待したいのは最速の記録より、2年後も「ここから入ればいい」と言える1本になることなんですよね。
2028年10月ごろに、250万本の報せが届いているか。その日を楽しみにしつつ、まずは目の前の空の戦いをじっくり楽しんでください。
※ 『エースコンバット7』の100万本到達の時期と2026年1月以降の最新の本数は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。
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