『キャッスルヴァニア ベルモンドカース』が、10月15日に発売されました。12年ぶりの完全新作で、作ったのは『Dead Cells』の Evil Empire です。主人公はトレバー・ベルモンドの娘ローズです。

体験版とセーブの引き継ぎは、配信前の記事で取り上げました。海外の評価は高めですが、GameSpot の満点から VGC の3/5まで、点の幅は大きく開いています。

スコアまとめ

10月15日時点の OpenCritic は、主要媒体の平均が86点、推薦率は96%です(全84件)。Metacritic は PS5 版が85点(55件)で、否定的な評価はありません。

機種別では、Xbox Series X 版が88点、PC 版が82点、Switch 版が78点です。ただし Xbox と Switch は、まだ件数が1桁です。

媒体 点数 評価の軸
GameSpot 10/10 仕組みが一つに束ねられた
GamesRadar+ 4/5 謎解きと鞭の手ざわり
Siliconera 7/10 作りの迷いと Switch 2 の動作
Push Square 7/10 操作の重さと型どおりの構成
VGC 3/5 見た目は満点、中身は無難

媒体ごとの評価

GameSpot(10/10)

約20時間遊んだレビューです。仲間の魂を封じたタロットカードの仕組みが、寄り道の依頼や謎解き、物語、ボス、魔法をひとつに束ねていると評価しました。

戦闘は2Dアクションでも屈指とし、攻撃と別のボタンのパリーで攻めと守りを同時にこなせる点を挙げています。不満は、主人公のローズが周りの仲間ほど魅力的でないことでした。

キャッスルヴァニアが帰ってきた。しかも見事な出来で。(GameSpot)

GameSpot のレビュー(英語)

GamesRadar+(4/5)

PS5 版を約23時間遊んだレビューです。鞭で空中の敵を引き寄せて戦う流れと、よく探すほど報われる謎めいた手がかりを高く評価しました。

不満は、ボスの居場所が分かりにくく、広い地図に対してファストトラベルが少ないことです。回復薬の数などを調整できるので、シリーズを初めて遊ぶ人にも入りやすいとしています。

GamesRadar+ のレビュー(英語)

Siliconera(7/10)

Switch 2 で遊んだレビューです。鞭での移動は素直に楽しく、武器ごとに使いどころがはっきりしていて、ボス戦も手に汗握ると認めています。

引っかかったのは作りの迷いです。回復薬はよく落ちるのに、セーブ部屋で休むと倒した敵が戻ります。今風の親切さと昔の厳しさの両取りを狙い、どちらも半端になったという見立てです。 Siliconera のレビュー(英語)

Push Square(7/10)

PS5 版のレビューです。色を強めた絵柄と描き込まれた背景、単調にならない敵の種類の多さを評価しました。

不満は手ざわりの重さです。動き出しが遅く、グラップルの予備動作も長いため、足場の操作が必要以上に難しいと指摘しました。ボスの一部は急に難しくなり、やり直しの道のりも長いとしています。

Push Square のレビュー(英語)

VGC(3/5)

Xbox Series X|S 版のレビューです。手描き風の絵作りと、燃える街を見渡す屋外の場面を絶賛し、音楽も評価しています。

一方で、遊びの芯は他のメトロイドヴァニアに似すぎていると書きました。武器を切り替える理由が薄く、最後まで標準の剣ばかり使ったそうです。ボスに負けると遠いセーブ部屋から歩き直しになる点も不満に挙げています。

見た目はほぼ完璧だ。ただ、ゲームそのものは……まあ、普通なのだ。(VGC)

VGC のレビュー(英語)

評価が分かれた点

最も割れたのは新しさです。GameSpot(10/10)は、タロットの仕組みで探索と物語を束ねた点を買いました。Push Square(7/10)と VGC(3/5)は、構成が型どおりだとしています。

ボスも割れました。GameSpot は歴代でも指折りの独創的なボスと書きました。Push Square と VGC は、急な難しさと長い歩き直しで点を下げています。

手ざわりも正反対で、GameSpot は動きを滑らかとし、Push Square は動き出しが重いと書きました。なお GameSpot によると、ボスの扉の前から再開できる設定があります。歩き直しの不満は、ここで和らげられるはずです。

日本語版の状況

PS5・Xbox Series X|S・Switch・PC(Steam)で発売中です。コナミの公式サイトによると、日本語は音声と字幕の両方に対応し、レーティングは CERO C です。

通常版は Steam と Switch で3,850円、Switch の上位版は4,950円です。PS5 版と Xbox 版の価格は、公式サイトに記載がありません。Steam のストアページでも、日本語はフル音声対応です。

Switch 版は30fps と案内され、ほかの機種は60fps です。Nintendo World Reportによると、Switch 2 ならおおむね60fpsで動きます。初代 Switch では画質が落ちるそうです。

けん玉のひとこと

体験版の記事では、昔の手ざわりをなぞるだけでも、離れすぎても惜しいと書きました。平均86点なら、そのあいだにほぼ収まったと言えそうです。

割れたのは新しさと難しさ。とはいえ、3/5を付けた VGC も絵作りは絶賛しています。土台の出来を疑う声がないのは心強いところ。

型どおりと感じるかは、メトロイドヴァニアをどれだけ遊んできたかで変わるんですよね。久しぶりに悪魔城へ戻る人には、むしろ懐かしい手ざわりのはずです。

体験版のセーブは製品版へ引き継げます。迷っている人は、鞭の重さが手に合うかを確かめてからでも遅くありません。合った人には、秋の夜長に付き合える1本になるはずです。