『End of Abyss』が10月1日に配信され、海外レビューが出そろいました。Metacriticは78点です。
開発はスウェーデン・マルメのSection 9 Interactive。『リトルナイトメア』を手がけた面々が立ち上げたスタジオの1作目で、販売はEpic Gamesです。
見下ろし型のツインスティックシューターに、メトロイドヴァニアの探索を重ねた作りになっています。
スコアまとめ
10月1日時点で、MetacriticのPS5版は78点(9媒体)。好意的が7媒体、賛否が2媒体で、否定的な評価はありません。
点数は60点から90点まで開きました。割れているのは作品の出来そのものより、地図の案内と戦闘の受け止め方です。
| 媒体 | 点数 | 評価の軸 |
|---|---|---|
| GamingTrend | 90/100 | 重なり合う施設の構造 |
| PlayStation Universe | 90/100 | 切り詰めた作りの完成度 |
| Digital Chumps | 85/100 | 閉塞感と戦闘の緊張 |
| Push Square | 8/10 | 地図の謎解きとしての面白さ |
| Meristation | 80/100 | サバイバルホラーとしての作り |
| DualShockers | 8/10 | 地図設計と強化の積み上げ |
| COGconnected | 78/100 | 空気の作りと敵の造形 |
| ComicBook | 3.5/5 | ジャンルの掛け合わせ方 |
| GamesRadar+ | 60/100 | 緊張と退屈の落差 |
媒体ごとの評価
GamingTrend(90点)
複数の階が重なる施設の設計を、最も高く評価した媒体です。スキャナーで扉や障害物、敵の位置を地図に書き込む仕組みが、探索を緊張感のあるものにしているとしています。
武器はパルスガンから火炎放射器まで揃います。ただし立ち回り自体は回避と射撃の繰り返しだとも認めました。不満は暗さで、レバーや小物を見落としやすいとしています。
混み合った市場のなかで、この作品は確かに抜きん出ている。(GamingTrend)
Push Square(8/10)
クリアまで約13時間。通常PS5とPS5 Proのどちらでも60fpsが崩れなかったと書いています。
6つの区画が折り重なる地図を「頭をひねらせる謎解き」と呼びました。鍵や抜け道を見つけたときの手応えを、『エルデンリング』の発見になぞらえています。
引っかかったのは不具合です。音の乱れや見えない壁に当たり、ボス戦をやり直したとしました。
陰のある映画的なメトロイドヴァニアで、暗いSFの世界と、手応えのあるツインスティックの戦闘と、頭をひねらせる地図がある。(Push Square)
DualShockers(8/10)
地図の作り込みと、強化を積み上げていく感触を評価しました。敵の動きが不規則で正確な射撃を求められる点は、『バイオハザード』に近い緊張感だと書いています。
最大の不満は往復です。ファストトラベルがほぼないまま地図が広がり、目的地にたどり着くまで3時間かかった場面があったとしました。
スキャナーが手動なのも痛いと書いています。押し忘れると、ただの行き止まりに見えてしまうからです。
ComicBook(3.5/5)
操作の滑らかさと回避の軽さを評価しました。映像はシモン・ストーレンハーグの絵を思わせる作り込みだとしています。
一方、弾の扱いには納得していません。基本の弾が無限で特殊弾だけが高価なため、弾を数える緊張が消えたと書きました。
地図は「敵対的」とまで言っています。扉の表示が実際と違うからです。恐怖も長続きしないとしました。生き物がただ突っ込んでくるだけだ、という見方です。
この作品にいら立つのは、自分で自分の邪魔をし続けるからだ。(ComicBook)
評価が分かれた点
最も割れたのは地図です。90点のGamingTrendは、スキャナーで埋めていく作業そのものを長所に挙げました。
一方、70点のComicBookと78点のCOGconnectedは、案内の薄さと表示の誤りを欠点としています。80点のDualShockersも、往復の多さには参っていました。
戦闘の受け止め方も一定ではありません。Push SquareとDualShockersは、敵ごとに対処が変わる点を評価しました。ただしCOGconnectedは最後まで深まらないとしています。
恐怖の濃さも分かれ目です。ComicBookは怖がらせきれていないとしました。最低点の60点を付けたGamesRadar+も同じ側です。良いときは張りつめたサバイバルホラーになる。悪いときは緊張を焼き切る苛立ちに変わる、という評でした。
不具合の当たり方も違います。Push SquareとComicBookは進行に関わる場面で引っかかり、GamingTrendは触れていません。
日本語版の状況
10月1日に配信済みです。PS5はPlayStation Storeで3,650円、Xbox Series X|Sは3,648円(いずれも税込)。
PCはEpic Gamesストアのみで、Steamでは配信されません。PS Storeの表示言語には日本語が並んでいます。音声・字幕・画面表示それぞれの内訳は、ストアに書かれていません。
けん玉のひとこと
78点という数字より、割れ方のほうが参考になるところ。地図を褒めた媒体と、地図に怒った媒体が、同じゲームの話をしているんですよね。
分かれ目はおそらく、スキャナーを押し続けられるかどうか。自分で地図を塗りつぶす作業が楽しい人には90点の作品で、行き先を示してほしい人には60点の作品になります。
空気の作りだけは、どの媒体も否定していません。『リトルナイトメア』を作った面々の1作目として、そこは素直に強いはず。弾の管理や扉の表示は、手を入れれば変わる部分です。
3,650円で13時間というボリュームも効いています。荒さを承知で潜ってみる価値はあるはず。暗い場所を自分の足で測るのが好きな人に、まず勧めたい1本です。
※ GamesRadar+ の評価内容は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。




