『Tenebris Somnia(テネブリス・ソムニア)』は、実写のカットシーンを挟む2Dのサバイバルホラーです。10月16日に発売されました。開発は Andrés Borghi さんと Saibot Studios です。
主人公のジュリアは、別れた恋人の部屋で悪夢の世界に迷い込みます。実写とドット絵の組み合わせは多くの媒体が褒め、割れたのは部屋の行き来と謎解きの手ごたえでした。
スコアまとめ
10月23日時点の OpenCritic は、トップ批評家の平均が84点、全16件のうち推薦が81%です。トップ批評家の点は7/10から9.5/10に分かれ、下の5媒体もその中に入ります。
| 媒体 | 点数(100点換算) | 評価の軸 |
|---|---|---|
| Digital Chumps | 90 | 実写の作り込みと謎解き |
| CBR | 90 | 物語と追跡の緊張 |
| TheSixthAxis | 80 | 映画を題材にした仕掛け |
| Gamer Social Club | 80 | ボス戦と音の作り |
| Shacknews | 70 | 物語と遊びにくさの差 |
媒体ごとの評価
Digital Chumps(9/10)
PS5 版のレビューです。褒めたのは実写の場面で、ドット絵の部屋や怪物を実際のセットで作り直し、特殊効果にも安っぽさがないと書いています。謎解きも、ひねりはあっても理不尽ではないという評価です。ボス戦や追跡の前後で、長い行き来を強いられない作りも買っています。
不満は戦闘で、攻撃と再装填の動きが重く、最後のボスで回復と弾を使い切りました。1周は5時間強です。
CBR(9/10)
物語を軸に評価したレビューです。最後まで引き込むジュリアの物語を『サイレントヒル2』に重ね、実写の場面がじわじわ不安を積み上げると評価しました。
引っかかったのは、敵がすぐ近くに出てきて理不尽にやられることです。道順を覚えるまでやり直す追跡の場面も多いと指摘しています。
TheSixthAxis(8/10)
PC 版のレビューです。目を留めたのは、イヴァンが撮った短編映画の断片を見返したり、ネガを現像したりして隠れた扉を探す仕掛けでした。実写で見た怪物が粗いドット絵に変わる落差も、不気味さを深めると見ています。
不満は、1周が約5時間と短めなこと。周回ごとに一部の謎解きが変わるので、遊び直す理由はあります。
Gamer Social Club(8/10)
Steam Deck で遊んだレビューで、点数は OpenCritic の表記です。物語は約8時間、エンディングは4つ。ろうそくを消すと姿が見える最初のボスのように、部屋の仕掛けを使う戦いを評価しました。
一方で、戦闘は単純で当たり判定に乱れがあり、一部の謎解きは開発元に助けを求めるほど込み入っていたとしています。
本作は、古典的なサバイバルホラーへのラブレターだ。(Gamer Social Club)
Shacknews(7/10)
PC 版のレビューで、1周は約6時間です。物語を最大の長所に挙げ、天井から扉がぶら下がる悪夢側の部屋の描き方も評価しました。
点を下げたのは遊びにくさです。部屋の行き来が極端に多く、勢いが止まると書いています。歩きが遅く、攻撃は立ち止まって構える動作が長い点も挙げました。
一撃で20分ほどの進行を失うこともあり、月の光が要る薬の謎解きには40分以上かかっています。
進んでもう一度遊びたい作品というより、興味深い実験作で、話の種になる作品だと感じた。(Shacknews)
評価が分かれた点
いちばん割れたのは部屋の行き来です。Shacknews(7/10)は、極端に多い行き来が勢いを止めると見ました。Digital Chumps(9/10)は、ボス戦や追跡の前後で長い行き来を強いられない点を評価しています。
謎解きも分かれました。Digital Chumps は、理不尽ではないと見ています。一方で Shacknews は1つの謎に40分以上かかりました。Gamer Social Club(8/10)も、一部は込み入りすぎだとしています。
戦闘への不満は3媒体から出ました。Shacknews と Digital Chumps は動きの重さを、Gamer Social Club は当たり判定の乱れを挙げています。
日本語版の状況
PC 版は、Steam のストアページで定価2,550円です。10月30日までは20%引きの2,040円で、日本語はインターフェースと字幕に対応しています。体験版もあります。
実写の場面にはほとんど台詞がないと、TheSixthAxis と Digital Chumps が書いています。日本語の音声がなくても困りにくい作りです。
Xbox Series X|S 版は、日本の Xbox ストアで定価2,900円です。10月23日時点では20%引きの2,320円で、対応言語に日本語が入っています。
PS5 版と Switch 版も海外では同じ日に発売されました。ただし Switch 版は、10月23日時点で日本のニンテンドーeショップに並んでいません。
けん玉のひとこと
実写で見た怪物が、遊ぶ場面では粗いドット絵で迫ってくる。この落差が怖さになる、という指摘にはうなずけます。実写の場面は台詞がほとんどないので、日本語の字幕とメニューで十分に入れるはず。
引っかかるのは戦闘と行き来の重さ。立ち止まって構える動きや一撃でやられる場面は、昔のサバイバルホラーに慣れた人ほど受け入れやすい部分なんですよね。
1周は5〜8時間で、価格は2,000円台です。体験版で落差が肌に合うかを確かめてから、セールのうちに手に取るのもよさそうです。
※ 日本の PlayStation Store での配信状況は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。




