コラム

東京ゲームショウが30周年、初の5日間開催で来場者数はどこまで戻るか

東京ゲームショウが30周年、初の5日間開催で来場者数はどこまで戻るか

東京ゲームショウ2026が、9月17日に開幕します。会期は21日までの5日間です。

これまでのTGSは4日間でした。1日増えるのは、1996年に始まってから今年が初めてになります。30周年の年に、運営は会期そのものを動かしました。

出展タイトルの顔ぶれは、各社の特設サイトを追えば分かります。ここで見たいのは、もう少し引いた数字です。来場者数はこの数年どう動いてきたのか。5日目を足した今年は、どこへ着地するのか。

増えた1日は、誰でも入れる日だった

今年の内訳は、ビジネスデイが17日と18日、一般公開日が19日から21日までの3日間です。会場は幕張メッセとTKP東京ベイ幕張ホールになります。

昨年の東京ゲームショウ2025は、9月25日から28日までの4日間でした。ビジネスデイが2日、一般公開日が2日という配分です。

つまり増えた1日は、業者向けではなく一般向けにあてられました。チケットを買えば誰でも入れる日が、2日から3日へ。5割増しです。しかも今年の19日は土曜で、21日は月曜の祝日にあたります。三連休がまるごと一般公開日になりました。

CESAはこの延長の理由を、より多くの人に来てもらうためと、混雑の緩和のためだと説明しています。

規模も広がりました。幕張メッセの展示ホール1から11と国際会議場に、TKP東京ベイ幕張ホールが加わって計13施設です。

出展は53の国と地域から1,138社、小間数は3,999で、どちらも過去最多になります。会期の詳細は東京ゲームショウ2026の公式サイトにまとまっています。

頂点は2018年、まだそこへ戻れていない

年 来場者数 備考
2018 298,690人 過去最多
2019 262,076人
2020 ― 会場開催は中止、オンラインのみ
2021 1,574人 ビジネスデイだけ会場開催
2022 138,192人 対面開催が再開
2023 243,238人
2024 274,739人 歴代2位
2025 263,101人 歴代3位、4日間
2026 30万人を想定 5日間

2025年の26万3101人はCESAの発表による確定値です。それ以前の数字は、当時の報道によります。2026年の30万人はCESAが示した見通しとして報じられた数字で、確定した数ではありません。

並べると形が見えてきます。2018年の29万8690人が頂点で、コロナ禍でいったん消え、2022年から積み上げ直しました。ただし2024年で一度上がったあと、2025年は1万1638人減っています。

回復は、頂点の手前で足踏みしている状態です。

総数は過去最多、1日あたりは減る

想定の30万人は、2018年の記録をわずかに超える数字です。節目の年に過去最多を狙いに行った、と読むのが素直でしょう。

ただし日数が違うので、1日あたりで割ると見え方が変わります。2025年は4日間で26万3101人ですから、1日平均は約6万6000人でした。2026年が5日間で30万人なら、1日平均は6万人です。

総数は過去最多でも、1日あたりはむしろ減る計算になります。

総数を更新しつつ、混雑は緩める。その両方を成立させようとすると、日数を増やすしかありません。今年の5日間は、そういう設計だと思います。

チケットの側も動きました。一般公開日の1日券は3,000円のままで、3日間通しのプレミアムチケットを30,000円で新設しています。優先入場と専用ラウンジが付く券です。純金メダル付きの330万円という受注限定の券まで用意されました。

集めにいっているのは頭数だけではない、ということです。

けん玉の見方

来場者数は分かりやすい数字ですが、イベントの価値そのものではないんですよね。

現に2025年は、来場者が前年から1万人以上減った年でした。それでも出展社数は当時の過去最多です。出展する側から見れば、去年のTGSは悪い回ではなかったことになります。数字が下がった年を失敗と呼ぶのは、少し雑な話。

今年ありがたいのは、一般公開日が三連休とそのまま重なったこと。土曜しか動けない人にも、祝日の月曜という逃げ道ができました。

行ける日が増えれば、1日に押し寄せる人は分散します。列に並ぶ時間が短くなるなら、1日足した意味は数字より先にそこへ出るはず。

30,000円のプレミアムチケットには、さすがに身構えました。ただ、待ち時間を減らす手段が初めて用意されたこと自体は前進だと思います。あとは通常の3,000円券でも試遊の予約が取れるようになれば、5日間にした効果はもっとはっきり出ます。

確定した来場者数が発表されるのは、21日の閉幕後です。30万人に届いたかどうかも気になりますけど、それ以上に、5日間に散らばった会場がどんな空気だったかを知りたいところ。来週の発表を一緒に待ちましょう。

※ 2024年以前の来場者数と今年の想定来場者数は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。

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