作品概要

項目 内容
タイトル スーパーマリオ64
発売日 1996年6月23日
機種 NINTENDO64
開発・発売 任天堂
ジャンル 3Dアクション(1人用)
備考 NINTENDO64本体と同時発売

2026年6月23日で、発売から30年になりました。節目そのものは3か月前に過ぎています。それでもいま書くのは、この1本が30年ずっと正規に遊べる場所を持ち続けてきたからです。

任天堂自身が「箱庭」と呼んでいる

作品の中身から確かめます。『スーパーマリオ 3Dコレクション』にはスーパーマリオ64のページがあります。舞台は、自由に動き回れる3Dの箱庭世界だと書かれています。

つまり「箱庭」という言い方を、メーカー自身がいまも使っているわけです。語の由来までは分かりませんが、少なくとも公式の説明に載っています。同じページには、のちのシリーズへの影響についても一行あります。

3Dスティックを存分に活かした遊びは、のちのスーパーマリオシリーズにも大きな影響を与えた

(任天堂『スーパーマリオ 3Dコレクション』公式サイトより)

遊びの中身も公式ページで追えます。マリオは絵の中の世界に入り、「パワースター」を集めていきます。クッパに連れ去られたピーチ姫とキノピオを助けるのが目的です。

宙返りや、壁を蹴って高く跳ぶ動きを使い、キノコ城を探索していく。任天堂はそう説明しています。2次元で作られてきたマリオが、3次元へ進んだ最初の1本という位置づけです。

本体は、前の世代の3分の2しか売れていない

その入口になったNINTENDO64が、どのくらいの規模のハードだったのか。任天堂が公表しているゲーム専用機販売実績で確かめられます。以下はすべて2026年6月末時点の全世界累計です。

NINTENDO64は3,293万台でした。一つ前のスーパーファミコンは4,910万台です。差は1,617万台あり、割合にすると前の世代のおよそ67%にとどまりました。

さらに前のファミリーコンピュータは6,191万台、次のニンテンドー ゲームキューブは2,174万台です。任天堂の据置機は、ここから2世代続けて台数を落としています。

つまりNINTENDO64は、下り坂の途中に置かれたハードでした。『スーパーマリオ64』は、その坂の入口で本体と一緒に発売されています。

1台あたりのソフトは、この4機種でいちばん少ない

同じ資料にはソフトの累計本数も載っています。NINTENDO64は2億2,497万本でした。本体1台あたりに直すと、約6.8本になります。

機種 本体累計 ソフト累計 1台あたり
ファミリーコンピュータ 6,191万台 5億1万本 約8.1本
スーパーファミコン 4,910万台 3億7,906万本 約7.7本
NINTENDO64 3,293万台 2億2,497万本 約6.8本
ニンテンドー ゲームキューブ 2,174万台 2億858万本 約9.6本

本体累計とソフト累計は任天堂の公表値です。1台あたりは、その2つを割って私が出したものになります。NINTENDO64は4機種のなかでいちばん低い数字でした。

本体が伸びず、1台に載ったソフトの本数も少なかったということです。次の世代の数字はニンテンドー ゲームキューブ25周年の記事で詳しく見ています。

30年、遊べる場所が途切れていない

数字の上では地味な世代です。ところが『スーパーマリオ64』は、そのあとも形を変えて出続けました。ニンテンドーDSでは、内容を作り直した『スーパーマリオ64DS』が発売されています。

2020年9月18日には、Nintendo Switchの『スーパーマリオ 3Dコレクション』に収録されました。ただしこの3Dコレクションは、2021年3月31日でパッケージ版もダウンロード版も販売が終わっています。

入れ替わるように、2021年10月26日から NINTENDO 64 Nintendo Classics での配信が始まりました。30年のあいだ、正規に触れる手段が途切れていません。

一方で、この1本が何本売れたのかは公式には追えません。任天堂が公表している主要タイトル販売実績は、4機種分だけです。Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、Wii U、ニンテンドー3DSの4つになります。

NINTENDO64期の一覧はありません。よく見かける販売本数も、任天堂の資料に載っているものではないということです。だから私も、この記事に本数を書けませんでした。

今遊ぶ方法

いま正規に遊ぶなら、NINTENDO 64 Nintendo Classics です。任天堂の旧ハードのソフトを定額で遊べるサービスで、公式にスーパーマリオ64のページが用意されています。

対応機種は Nintendo Switch と Nintendo Switch 2 です。遊ぶには Nintendo Switch Online + 追加パック への加入が必要になります。

料金プランは、個人プランが12か月5,900円、ファミリープランが12か月9,900円です(いずれも税込)。通常プランの個人12か月は3,000円なので、差額は2,900円になります。

追加パックの対象はNINTENDO64だけではありません。ゲームボーイアドバンス、ニンテンドー ゲームキューブ、バーチャルボーイ、セガ メガドライブなども含まれます。

『スーパーマリオ 3Dコレクション』を手元に置きたい場合は、中古のパッケージ版を探すことになります。再販の告知は出ていません。同じ時期のプレイステーションやセガサターンとの関係は、90年代のハード競争の記事にまとめました。

けん玉のひとこと

「箱庭」という言い方を最初に使ったのが誰なのか、私はすぐに出てきません。ただ、メーカー自身が30年後の公式ページでこの語を使っています。置き換える必要のなかった言葉だということです。

数字を見ると、NINTENDO64は任天堂の据置機のなかでも苦しい世代です。台数も、1台あたりのソフト本数も伸びませんでした。それでも残ったものがあります。売れた本数と、あとに続いたものの量は、別々に数えたほうがよさそうです。

惜しいのは、『スーパーマリオ 3Dコレクション』が5年以上も止まったままだという点です。追加パックをやめれば、この1本は手元から消えます。買い切りで手元に置ける形を、もう一度出してほしいと思います。

任天堂にその気があるかどうかは、追加パックの配信本数に出ると思います。2027年3月にN64のタイトル数を数え直せば、続ける気があるかは見えてくるはずです。いま遊びたいなら、追加パックが確実な手です。

※『スーパーマリオ64』とNINTENDO64本体が同日に発売された点は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。