次世代のXboxは、1台の据え置き機ではなく「デバイスのファミリー」になるようです。Xboxを率いるMicrosoft GamingのCEO、アシャ・シャルマ氏が、社内のタウンホールでそう話したと報じられました。
Project Helix、次世代Xboxは1台ではないのか。社内発言「デバイスのファミリー」を読む

伝えたのはPure Xboxで、Windows Centralが公開した発言の書き起こしをもとにしています。Microsoftが公式に発表した話ではなく、調べた範囲では公式のコメントも見当たりません。
Xboxだけが次の世代へ動いている背景は、吉田修平氏が語る「今の世代を長く」で整理しました。今回はその続きとして、Xbox側が「何台出すのか」にどこまで触れたかを見ていきます。
社内で語ったのは「まずコンソール」だった
報道によると、シャルマ氏は次の世代を「Gen-10」と呼び、デバイスのファミリーへ移ると述べました。すべての人に合う1台はない、という言い方です。
「まずは素晴らしいコンソールを出します」(Pure Xbox が伝えたシャルマ氏の発言)
そのうえで、外出先で遊ぶ人が多いことも分かっている、と続けたそうです。自社で作るのが得意な機器と、他社と組む機器がある、という話もありました。OS(基本ソフト)の出来にも、かなり良くなってきたと手応えを口にしています。
もうひとつ、Xboxは「成長に戻り始めた」と社員に話したとも伝えられています。ただ、何の数字が伸びたのかは示されていません。
Microsoftが7月末に出した2026年4〜6月期の決算では、Xboxのコンテンツとサービスの売上が10%減っています。決算の数字を見る限り、まだ下がっている途中です。この発言の裏づけは、次の決算で答え合わせすることになります。
公式に出ていること、出ていないこと
Project Helixの名前は、2026年3月11日にXbox公式ブログで明かされました。開発者向けのアルファ機は2027年から配る予定です(Xbox Wire の告知)。
同じ告知には、Game Passや他の大手ストアで手に入れたゲームを、機器をまたいで遊べるようにするとあります。一方で、発売日も価格も、何台出るのかも、公式にはまだ何も出ていません。
「ファミリー」という言葉自体は、今回が初めてではありません。シャルマ氏は8月のBBCの取材でも、Helixに向けてデバイスのファミリーに取り組んでいると話していました。今回新しいのは、「まずコンソール」という順番と、外で遊ぶ人への言及です。
「1台ではない」には前例がある
Xboxが世代を複数の機種で始めるのは、初めてではありません。2020年11月10日には、Series XとSeries Sを同時に出しました。国内の発売時の価格は税別で49,980円と29,980円です。
性能と値段で選べる2機種を並べ、入り口を広げる。この形は、すでに一度やっています。2024年11月には、スマホやテレビで遊ぶのもXboxだとうたう「This is an Xbox」の広告も始めていました。
他社と組む形もあります。2025年10月16日に出た携帯機「ROG Xbox Ally」は、ASUSとMicrosoftの共同開発です。製造はASUSが担っています。
国内の発売時の価格は、Allyが89,800円、上位のAlly Xが139,800円でした(いずれも税込)。
その後ASUSの価格改定が続き、Ally Xは2026年2月に169,800円、Allyは5月に129,800円になったと報じられています。
自社で作るものと、組んで作るもの。シャルマ氏の言い方は、この2つの前例を次の世代へ延ばしたものに見えます。
入り口が増えるなら、待つ意味はある
ただし、発言は「外で遊ぶ人も多い」までです。携帯機を出すとは言っていませんし、提携先が誰で何を作るのかも語られていません。ここを「Helixの携帯版が出る」と読むのは先走りです。
それでも、買う側にとっての意味はあります。1台ですべてをまかなう世代なら、値段は1つの機種で決まります。ファミリーになるなら、性能と値段の違う入り口から選べる余地が出てきます。
もうひとつは、買ったゲームの行き先です。Helixの告知では、Xbox Play Anywhereで進行を画面をまたいで持ち運べることも前に出していました。
次の機器がどの形になっても、手元のゲームを持っていける。その方針を公式が掲げている点は、いまXboxで買う人の安心材料になるはずです。
けん玉のひとこと
「まずは素晴らしいコンソールを」と順番を言い切ったのは、いい知らせだと受け取っています。スマホもテレビもXboxだとうたった広告の時期を経て、真ん中に据え置き機を置き直した。そう聞こえるんですよね。
気になるのは値段です。Allyは発売から1年足らずで4万円上がりました。値上げが続く今、ファミリーの入り口を手の届く値段にできるか。そこがこの構想の分かれ目のはず。
Series Sのように、性能を絞って値段を抑えた1台が次の世代にもあれば、待つ理由になります。公式から台数や価格が出たときは、入り口の1台があるかどうかが見どころです。それまでは手元の1台を楽しみながら、一緒に続報を待ちましょう。
※ シャルマ氏の社内発言の原文と、Microsoftの公式な反応は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。




