入るたびに形が変わるダンジョンで、倒れたら最初から。そう聞いて気になっても、ストアに並ぶ「ローグライク」と「ローグライト」の違いで手が止まる人は多いはずです。
ローグライクとローグライトの違いは「倒れたあと何が残るか」。最初の1本におすすめ5作

分かりやすい目安は、「倒れたあと、次の挑戦に強さが残るか」です。許せる負け方が決まれば、1本目も決まります。
2つの言葉は、強さを持ち越せるかで分かれる
元になったのは、1980年のコンピューターゲーム『Rogue』です。入るたびに形が変わるダンジョンを潜り、倒れたらそこで終わり。この作りを受け継いだ作品が「ローグライク」と呼ばれるようになりました。
日本では1993年の『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』が、この遊びを家庭用ゲーム機に広めています。ランダム生成や永続的な死などを並べた「ベルリン解釈」という目安もありますが、全部そろう必要はありません。
一方のローグライトは、倒れても次の挑戦に強化や解放が残る作品を指します。1回の挑戦は短めのものが多く、繰り返すほど先へ進めるように作られています。
ただ、どちらの言葉にも公式の定義はなく、ストアやメディアでの呼び方もまちまちです。ここでは「倒れたら何を失い、何が残るか」という1本の物差しで並べます。
選び方の基準は「許せる負け方」
ローグライク系の1本目でつまずく理由は、たいてい負けたときの痛さです。時間をかけて育てたものが一度のミスで消えたとき、それを面白がれる人と、そこで投げ出す人に分かれます。
そこで見るのは3つです。倒れたときに何を失うか、次の挑戦に何が残るか、操作の腕がどれだけ要るか。ターン制なら考える時間がありますが、アクションは指が追いつかないと先へ進めません。
失うものが大きい順に5本
風来のシレン6 とぐろ島探検録(ターン制)
いちばん厳しいのがこれです。ダンジョンで倒れると持ち物をすべて失って村に戻り、一から潜り直します。前の挑戦で強くなった分を、そのまま次へ持ち込むことはできません。
そのぶん、1歩ごとに考える時間があります。他のプレイヤーに倒れた場所まで来てもらう「風来救助」が成功すれば、持ち物を失わずに続きから遊べます。Switch と Steam で出ていて、内容はシレン6 の公式サイトで確認できます。
Slay the Spire(ターン制のカードバトル)
塔を登りながらカードを集め、自分のデッキを組んでいく作品です。デッキは挑戦のたびに最初の状態から組み直しで、道順も敵もボスも毎回変わります。
強くしたデッキは持ち越せませんが、遊ぶほど新しいカードやレリックが解放され、次の挑戦で出てくるようになります。戦闘はターン制のカード勝負なので、アクションの腕は要りません。
負けたあとに「あのカードを取らなければ」と振り返るのが苦にならない人向けです。キャラクターは4人いて、それぞれ使うカードが違います。Slay the Spire の Steam ストアページのほか、Switch でも出ています。
Dead Cells(横スクロールアクション)
ここからはローグライトと呼ばれることが多い作品です。倒されると手に入れた武器も強化も失い、チェックポイントもありません。ただし、一度解放した通路やステージ、能力、武器は次の挑戦から出てくるようになります。
進めるほど選べる道具が増えるので、失うものは大きくても、前に進んだ手応えは残ります。
一方で操作はすばやく、回避や間合いの腕が問われます。アクションが得意で、上達を味わいたい人に合う1本です。Dead Cells の Steam ストアページのほか、Switch でも遊べます。
Hades(見下ろし型アクション)
ギリシャ神話の冥界を舞台にしたアクションです。倒れるとその回の挑戦は終わりますが、「冥夜の鏡」で能力を恒久的に強化でき、挑むたびに少しずつ地力が上がります。
アクションが苦手な人には、設定でオンにできる「ゴッドモード」があります。受けるダメージが2割減り、倒れるたびに2%ずつ増えて、最大で8割まで減る仕組みです。
倒れた回数がそのまま猶予に変わるので、負けた相手の動きを覚える時間が手に入ります。物語を最後まで見たい人の1本目にちょうどいい作品です。Hades の Steam ストアページのほか、Switch でも出ています。
Rogue Legacy 2(横スクロールアクション)
倒れても残るものがいちばん多いのがこれです。主人公が力尽きると、その息子や娘である世継ぎが冒険を引き継ぎます。集めた遺産で一族の館を広げるほど、次の世代が有利になります。
負けた回も館の糧になるので、腕に自信がなくても、次の世代に託しながら進めます。
世継ぎは毎回何人かから選び、視界が白黒の弓使いのように、癖のある性質を持っています。Rogue Legacy 2 の Steam ストアページのほか、Switch でも出ています。
5本の比較
| 作品 | 遊び方 | 倒れたら失うもの | 次の挑戦に残るもの | 機種 | 定価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 風来のシレン6 | ターン制 | 持ち物 | 自分の知識が中心 | Switch/Steam | Switch 6,350円+税、Steam 5,980円 |
| Slay the Spire | ターン制カード | 組んだデッキ | 解放したカード・レリック | Switch/Steam | Switch 2,570円、Steam 2,800円 |
| Dead Cells | アクション | 武器と強化 | 解放した通路・能力・武器 | Switch/Steam | 2,480円 |
| Hades | アクション | その回に得た力 | 冥夜の鏡の強化 | Switch/Steam | 2,800円 |
| Rogue Legacy 2 | アクション | その代の主人公 | 館の強化 | Switch/Steam | 2,800円 |
価格は10月9日時点の定価の目安で、シレン6 の Switch のみ公式の税抜表記、ほかは税込です。セールで変わることも多いので、買う前にストアで確かめてください。
5本とも、画面の表示は日本語に対応しています。Hades は音声が英語で、会話は日本語の字幕で読みます。
結局どれを選ぶか
じっくり考えるのが好きなら、負けの重みが大きいシレン6か Slay the Spire です。ダンジョンを歩くならシレン6、カードの組み合わせを考えるなら Slay the Spire が合います。
アクションが好きなら、腕に自信があるかで分かれます。上達を楽しみたい人は Dead Cells、負けても前へ進みたい人は Rogue Legacy 2 です。
アクションが苦手でも物語を最後まで見たいなら、ゴッドモードのある Hades が入り口になります。1本目で迷ったときも、まず Hades を勧めます。
確かめ方は簡単で、3回倒れたときに悔しさより「次はこうしよう」が先に浮かぶなら、その作品が合っています。悔しさだけが残るなら、負けの軽い Rogue Legacy 2 に移ればいいんですよね。
繰り返す面白さをつかんだら、持ち物を失うシレン6へ。同じ負けが、まったく別の重さで返ってくるはずです。
※ Slay the Spire で解放される要素など、一部作品の持ち越しの細部は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。
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