セガの『ソニック』シリーズを率いる飯塚隆さんが、シリーズの打ち切りを社内から求められた時期があったと明かしました。東京ゲームショウ2026での取材で、フィリピンのメディア One More Game が9月21日に伝えました。
35年続いた経緯そのものはソニックが35周年。セガがハードから降りたあとも、看板だけが走り続けた理由で追いました。今回はその裏側で、シリーズの存続自体が危うかったという話です。
上層部から「全部やめるべきだ」と言われた
飯塚さんは35年のうち、最も悪かった時期についてこう語りました。
いちばんつらい時期には、上層部からシリーズを全部やめるべきだと言われました。
ソニックチームを率いる立場として、シリーズをできるだけ長く残すために社内で戦わなければならなかったとも話しています。ただ、それがどの作品のころの話なのかは明かしていません。
流れを変えたのは2020年の映画
最大の節目として飯塚さんが挙げたのは、2020年に公開された実写映画の1作目でした。これが大きく当たり、シリーズの進路を変えたと話しています。
実写映画3作の全世界興行収入は合計10億ドル超で、4作目が2027年3月19日に公開予定です。ゲーム以外の入り口は増えました。ただ飯塚さんは、根はゲームにあり、すべてをゲームの上に置くのが核だとしています。
今後はアニメ・ゲーム・映画のいずれかを毎年出していく考えも示しました。人気が伸びたシャドウにも、もう少し力を入れたいとしています。
けん玉のひとこと
35周年の記事では、一度も途切れなかったことが一番すごいと書きました。その裏で終わりかけていたと聞くと、見え方が変わります。続いたのは自動ではなく、社内で誰かが踏ん張った結果だったんですよね。
映画が救った、とまとめたくなる話です。ただ順番は逆で、映画が当たるまでシリーズを残した人がいたから、映画を作る余地があったことになります。守った側の粘りが先にあったところ。
時期を明かさなかったのも、現場を率いてきた人らしい答え方だと思います。どの作品のせいか、という話に持っていかないための線引きのはず。毎年なにかを出すという話が本当かは、来年の東京ゲームショウで分かります。
35年目のソニックは、毎年なにかを出すと言える立場まで戻りました。一度は消えかけた青いハリネズミが、いまも毎年走っています。そこを頭の片隅に置いて4作目を待つと、少し違って見えるはずです。





