スコアまとめ

Metacritic の Switch 2 版のページでは、9 月 26 日時点の平均が 85 点です。批評家レビューは 14 件で、Positive が 12 件、Mixed が 2 件、Negative は 0 件でした。

点数は 60 点から 100 点まで開いています。件数は 14 件とまだ少なく、平均は今後動きます。ただし作品そのものの評価はどの媒体もほぼ同じで、割れたのは既存の Switch 版を持つ人が買い直す価値をどう見るかでした。

媒体 点数 評価の軸
Gaming Boulevard 100 任天堂機で最も美しい出来
Nintendo World Report 85 技術面の底上げ
CGMagazine 80 新規向けの決定打
CogConnected 70 前の機種との差の小ささ
Nintendo Life 60 アップグレード策の不在

媒体ごとの評価

Gaming Boulevard(100 点)

満点の理由は、遊びやすさの積み重ねでした。自分で制限をかけて難易度を上げる遊び方、戦闘を早送りするターボモード、ルーラや馬を一発で呼べるコマンドを挙げています。2D はドットの崩れない表示になったとも書いています。

任天堂のハードで、ドラゴンクエストがここまできれいに見えたことはない。(Gaming Boulevard)

欠点は、Switch 版からアップグレード購入ができないことだけでした。

Gaming Boulevard のレビュー(英語)

Nintendo World Report(85 点)

技術面の検証に紙幅を割いた記事です。パフォーマンスモードは 1080p / 60fps、画質モードは 1440p / 30fps。画質モードでは描画距離や影の品質も上がるとしています。

85 点に留めた理由は、追加要素がなく、アップグレードの道筋もセーブデータの引き継ぎもないことです。向くのは 60fps か 1440p を求める人と、未プレイの人としました。

Nintendo World Report のレビュー(英語)

CGMagazine(80 点)

携帯でもドックでも 1080p / 60fps で安定する点を、前の機種からの大きな改善としました。画質モードではアンチエイリアスが強まるとも書いています。

100 時間を超える分量と過去作とつながる物語は、変わらず高く評価しました。一方で、アップグレードの手段とセーブデータの移行がないことが、この作品の届く範囲を狭めているとしています。

薦める相手は、Switch 2 を持つ携帯派の新規プレイヤーに絞りました。

CGMagazine のレビュー(英語)

CogConnected(70 点)

改善点に挙げたのは音楽です。海外版の『XI』は音源の質が落ちた状態で出ていたため、そこが直ったことを評価しました。仲間ごとの章も S の値打ちとしています。

一方、2D モードには厳しい評価です。3D との切り替えに手間がかかること、音声が付かないことを不満に挙げています。

モードの切り替えがとにかく面倒だ。(CogConnected)

CogConnected のレビュー(英語)

Nintendo Life(60 点)

アップグレードの仕組みが追いついていないと見出しで言い切った記事です。作品そのものは現代の王道 JRPG の最良の一本だと認めています。

それでも点数が伸びないのは、無料も割引もアップグレードがなく、追加要素もないためです。解像度とフレームレートの手直しに 39.99 ドル(約 5,900 円)を払う形だ、と受け取りました。

移せないセーブデータと、ゲームキーカードでの供給も不満に挙げています。新規の人には薦め、既存の所有者にはセールを待つよう書きました。

Nintendo Life のレビュー(英語)

評価が分かれた点

分かれ目は買い直しの扱いでした。Nintendo Life は 60 点、CogConnected は 70 点。どちらも既存の Switch 版を持つ人には薦めにくいとしています。追加要素がなく、セーブも移せないためです。

満点の Gaming Boulevard も、アップグレード購入ができない点だけは唯一の欠点として挙げています。

2D モードも割れます。Gaming Boulevard はドットの表示を褒め、CogConnected は切り替えの手間を挙げました。

日本語版の状況

Switch 2 版は 2026 年 9 月 24 日に発売済みで、価格はパッケージ版・ダウンロード版とも 5,478 円(税込)です。元から日本語の作品で、日本語音声も選べます。

スクウェア・エニックスの公式サイトも、Switch 版のセーブデータは Switch 2 版へ引き継げないと明記しています。海外で挙がった不満は、日本でも同じです。

けん玉のひとこと

60 点から 100 点まで開いた採点表なのに、各媒体の言い分はほとんど揃っていました。作品は良い、画質もフレームレートも上がった、ただ持っている人が買い直す理由は薄い。違うのは、最後の一点を点数に入れたかどうかだけなんですよね。

責めるべきは媒体ではなく、値付けの組み立てだと思っています。同じ中身に二度払わせない。それだけで、60 点も 70 点ももう少し上に寄っていたはずです。

60fps と 1440p は数字以上に効く改善なので、そこで評価が止まるのはもったいないところ。答え合わせは年末です。セールや値下げで買い直しの負担が下がるかどうか。そこを見れば、60 点や 70 点が指していたのが値付けの話だったと分かるはずです。

初めて遊ぶ人には、今がいちばん良い条件です。5,478 円で 100 時間の王道が手に入るなら、安いほうでしょう。

すでに Switch 版を持っている人は、年末のセールや後からの割引を一度待ってもいいはずです。2019 年から手を付けていない人こそ、この機会に触れてほしい一本ですね。