ララ・クロフトが最初に遺跡へ降りたのは、1996年10月24日でした。先に出たのは欧州のセガサターン向けで、日本に届いたのは翌1997年の1月。最初の発売から数えると、来月24日で30年になります。
初代『トゥームレイダー』30周年、リメイク『Legacy of Atlantis』2027年発売

節目の年に、シリーズは大きな発表を受けています。2025年12月のThe Game Awardsで、リメイクが発表されました。タイトルは『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』、初代の作り直しです。発売は2027年2月12日に決まっています。
作品概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品 | Tomb Raider(トゥームレイダー) |
| 発売 | 1996年10月24日(欧州・セガサターン)/同年11月14日(北米・セガサターン、MS-DOS、PlayStation) |
| 日本での発売 | 1997年1月14日(セガサターン)/同年2月14日(PlayStation) |
| 開発 | Core Design |
| 販売 | Eidos Interactive(日本国内はビクターインタラクティブソフトウェア) |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| ララ・クロフトのデザイン | Toby Gard |
| 音楽 | Nathan McCree |
当時の評価と、1996年の遺跡
本作は最初から3つの機種に向けて作られています。セガサターン、MS-DOS、PlayStation。家庭用機とパソコンを横並びで狙う作りで、どの機種で3Dを遊ぶのかが、まだ決まっていない時期でした。
日本にはおよそ3か月遅れて届きました。先に出たのはセガサターンで、PlayStationは1997年2月14日。国内の発売はビクターインタラクティブソフトウェアが担いました。
この作品の中心にあるのは、戦闘ではなく地形です。三人称視点でララを操り、ペルーの遺跡から始まって、最後はアトランティスへ向かいます。
行き先を決めるのは、目の前の壁と足場でした。どこまで跳べるかを測り、崖のふちを掴み、水中を泳いで通り道を探す。二丁拳銃で狼やコウモリを追い払いますが、本当に手強いのは、間違えれば落ちる地形そのものです。
評価は高く出ました。後年に集計されたMetacriticのPlayStation版のスコアは91点。IGNは9.3点、英Edgeは9点、GameSpotは8.5点を付けています。
Computer Games Strategy Plus誌は、1996年のゲーム・オブ・ザ・イヤーに本作を選びました。2018年にはWorld Video Game Hall of Fameにも入っています。
なお、「世界初の3Dアクションアドベンチャー」と紹介されることもありますが、そこまで言い切れるかは微妙なところです。先駆けのひとつ、という言い方が実際に近いはず。
30年語られてきた理由
作品そのものより、ララ・クロフトという人物が先に広がりました。2025年11月26日、ギネス世界記録がララに2つの記録を認定しています。
ひとつは「最も売れたゲームのヒロイン」。もうひとつは、ゲームのキャラクターとして雑誌の表紙を飾った回数で、2,300回を超えます。30年前の主人公が、いまも記録の更新側にいます。
このときギネス世界記録は、シリーズの累計が1億本に達したことも発表しています。30年で1億本というのは、新作が途切れずに出続けたということでもあります。
今遊ぶ方法
初代を今から始めるなら、『Tomb Raider I-III Remastered Starring Lara Croft』が入り口です。2024年2月に出たもので、開発はAspyrとCrystal Dynamics。1作目から3作目までが1本に入っています。
遊べるのはPC、PS4/PS5、Xbox One/Xbox Series X|S。ほかにNintendo Switch、Switch 2、iOS、Androidでも配信されています。
Steamのストアページは3,400円で、日本語の字幕が付きます。30年前の操作感はそのまま残っているため、今の3Dアクションのつもりで触ると戸惑います。跳ぶ距離を自分で測る遊びだと分かってから、面白くなってくる作品です。
2度目の作り直し『Legacy of Atlantis』
初代が作り直されるのは、これが初めてではありません。2007年に『Tomb Raider: Anniversary』がCrystal Dynamicsの手で出ています。今回の『Legacy of Atlantis』は、19年ぶりの2度目です。
The Game Awardsでの発表によると、今回も開発はCrystal Dynamicsが担当します。
Flying Wild Hogが協力し、遊べる機種はPS5、Xbox Series X|S、Steam、Nintendo Switch 2です。
公式の説明では、ララの最初の冒険を新しい映像と作り直した遊びで組み直すとされています。発売は2027年2月12日です。
デジタルの予約は、スタンダードとデラックスから始まっています。物理のコレクターズと、Nintendo Switch 2向けの予約は追って始まる予定です。価格は公式ページに載っていません。
同じ発表の場では、新作『Tomb Raider: Catalyst』も明らかになりました。こちらは北インドを舞台にした新規のタイトルで、Unreal Engine 5で作られています。
けん玉のひとこと
30年で2度目の作り直し。同じ遺跡を3回も掘り直してもらえる作品は、そう多くないはずです。
気になるのは、どこまで元の手触りを残すかというところ。『Anniversary』は当時の操作に寄せて作られていました。遊びやすくなった代わりに、ジャンプを1回ずつ測るあの緊張感は薄まりました。
遊びやすさに寄せすぎると初代らしさが消えますし、そのまま持ってくると今の人には固すぎる。難しい線なんですよね。
それでも、2027年2月にもう一度ペルーの入り口へ立てるのは楽しみです。まずは30周年の来月、リマスターで1作目を最初から歩いてみるのもいいと思います。あの水音を覚えている人なら、きっと手が動くはず。
※ 初代単体の販売本数とリマスターの追加配信時期は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。
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