情報源: クリス・ドリング(The Game Business)、ジェイソン・シュライアーさん(Bloomberg)、ジェズ・コーデン(Windows Central)

確度: 中(記者3人が「Xboxの負担は4億ドルより小さい」で一致する一方、実額を示した人はおらず、両社とも公表していません)

小島秀夫監督の『PHYSINT』をめぐり、4億ドル(9月下旬のレートでおよそ630億円)という予算額が海外で広がっています。ただしXboxが払う額ではないと、数字を出した記者自身が指摘しました。

『PHYSINT』の資金打ち切りの経緯は前回の記事で整理済みです。ここでは金額の話だけを追います。

4億ドルの出どころはXbox向けではないらしい

最初にこの額を語ったのはドリング氏です。自身の動画で、Xboxでの『PHYSINT』の予算を4億ドル規模としました。

これにシュライアー氏が異を唱えます。契約を直接知るXbox側の人物から、これよりかなり少ない額で契約したと聞いている、としています。

同氏は、契約額・見込み額・交渉中の数字・俳優起用時の額など、複数の数字が混同されていると指摘しました。ドリング氏もその後、Xで「Xboxが払う額はそれよりかなり少ないと聞いた」と書き添えています。

コーデン氏「マイクロソフトが4億ドルを払うことは絶対にない」

コーデン氏はさらに踏み込み、マイクロソフトが4億ドルを払うことは絶対にないと述べています。自身の情報源によれば、Xboxの負担は報じられた額の一部だとしています。

一方で同氏は、4億ドルという数字そのものは、小島監督がソニーに提示した額だった可能性があるとも認めました。数字は実在するが宛先が違う、という見立てです。

コジマプロダクションは9月20日の声明で、公式によらない報道を鵜呑みにしないよう呼びかけました。金額はどちらの会社も語っていません。

けん玉のひとこと

数字が独り歩きすると、作品より先に金額が話題になります。今回分かったのは、4億ドルはXboxの支払額ではないらしい、というところまで。それ以上は誰も言っていないんですよね。

この訂正は小島監督にとって悪い話ではないはず。規模に見合った契約なら、資金が止まるおそれはむしろ小さくなります。

気になるのは、金額の話が続くほど、期待が「元は取れるのか」という物差しに寄っていくところ。

対応機種も発売時期も、まだ出ていません。金額の続報より、ゲームそのものが見える日を待ちたいところです。