『METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION』が、9月9日のニンテンドーダイレクトで発表されました。機種はPS5、Xbox Series X|S、Switch、Steamです。発売は2027年内で、日にちも価格も決まっていません。
『メタルスラッグ』30周年。開発元も権利者も入れ替わったシリーズが、2027年に全10作でそろう

初代『メタルスラッグ』のアーケード稼働は1996年です。30年たって、10作がようやく1本にまとまります。遅れた原因として、けん玉は2つを疑いました。権利を持つ会社が入れ替わってきたことと、ネオジオ以外の3本が置き去りにされてきたことです。
開発した会社も、当時の権利者も残っていない
初代を作ったのはナスカという会社でした。1994年に元アイレムのスタッフが設立し、1996年に『メタルスラッグ』を出します。その後まもなくSNKに吸収されました。開発チームの名前は、シリーズが始まった年に消えています。
そのSNKも長くは続きませんでした。2001年10月30日に破産しています。知的財産権は破産財団のオークションにかけられ、破産の2か月前に設立されたプレイモアが落札しました。
プレイモアは2003年7月に「SNKプレイモア」へ商号を変え、2016年12月に「SNK」へ戻します。名前は元に戻りましたが、中身は別の会社です。
株主も動きました。2015年に中国の37Gamesが創業者夫妻の持ち株を取得し、2021年にはサウジアラビアのミスク財団傘下の企業が加わります。その後の公開買付けで、持ち分はほぼ全株にあたるところまで広がりました。
初代を作った会社も、破産した当時の権利者も、いまのSNKにはつながっていません。それでも権利はそのつど丸ごと移っていて、複数の会社に分かれたことは一度もありません。
『6』『7』『アドバンス』だけが、ずっと配信から外れていた
いまシリーズを買おうとすると、選べるのはアーケードアーカイブスのネオジオ版6本です。初代『メタルスラッグ』から『2』『X』『3』『4』『5』まで、1本838円で並んでいます。
ここに『6』『7』『アドバンス』はありません。理由は単純で、この3本がネオジオのソフトではないからです。
『6』は2006年にATOMISWAVEというアーケード基板で稼働しました。『7』は2008年にニンテンドーDS、『アドバンス』は2004年にゲームボーイアドバンスで出ています。ネオジオを復刻する枠組みからは、最初からはみ出していました。
過去にも全部入りの試みはありました。2006年から2007年にかけてWii、PSP、PS2で出た『メタルスラッグ コンプリート』です。ただ、この時点では『7』がまだ発売されていません。
つまり、10作が同じパッケージに収まるのは今回が初めてです。今回はそこに、正式には発売されなかった初代のロケテスト版まで入ります。
記念の年に間に合わなかったが、待つ価値はある
発表は30周年の2026年でしたが、発売は2027年です。記念の年からはずれます。価格も日にちも未定のままで、いま確かなのは「出る」という一点だけです。
それでも、けん玉はこの1本を待つ価値があると見ています。アーケードアーカイブス版を通常価格で6本そろえると5,028円です。そこまで払っても『6』『7』『アドバンス』にはたどり着けません。抜けを埋める手段が、30年ないままでした。
追加要素も、いまの遊び方に寄せてあります。クイックセーブとリワインド、オンラインランキング、ギャラリー、コンバットスクールモードが入ります。1996年の難度をそのまま突きつけるのではなく、途中で立て直せる作りです。
散らばったのは会社で、権利は割れなかった
30周年でシリーズが全部そろうのは、当たり前のことではありません。『クラッシュ・バンディクー』は30周年の時点で現行機に3本しかなく、1996年の初代が入っていませんでした。権利や原盤が散らばると、集め直すほうが難しくなります。
メタルスラッグで入れ替わったのは、開発元と社名と株主です。権利そのものは、旧SNKから破産財団、プレイモア、いまのSNKへと持ち主を移しながら、一度も割れませんでした。10作を1つに戻せたのは、話をする相手が1社で済んだからです。
そろわなかった理由は、権利ではなく機種の側にありました。ネオジオを復刻する枠組みでは、3本に手が届かなかったのです。倒産を経てなお権利が一続きだったことのほうが、めずらしい部類に入ります。
いますぐ遊びたいなら838円のアーケードアーカイブス版で足ります。価格が出たら、6本ぶんの金額と見比べてください。それでも『6』『7』『アドバンス』を手軽に遊べる日が来るなら、けん玉はそちらを待ちます。




