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ソニーのVR特許419件、Metaへ譲渡の契約。米国の記録にSIEの名はなく、PSVR2の販売終了発表もない

ソニーのVR特許419件、Metaへ譲渡の契約。米国の記録にSIEの名はなく、PSVR2の販売終了発表もない
海外の報道を管理人が日本語で要約した記事です。原文は記事末尾の出典からご覧ください。

2026年10月5日、韓国のZDNet Koreaの記事が、ソニーのXR関連特許419件のMeta譲渡を報じました。PSVR2もこれで終わるのか、と気になった人は多いはずです。

PSVRの10年と、台数が公表されてこなかった経緯はPSVR発売から10年の記事で書きました。今回の話は、その10年の先にあるものです。

ただ、米国特許商標庁(USPTO)の記録を調べたVR.orgによると、確認できた譲渡元はソニーグループ本体でした。PSVR2を出すソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の名前は、そこにありません。

419件は契約の数、米国で記録が公開されたのは180件中43件

419件は、契約書の別紙に並んだ特許の件数です。内訳は米国が180件で、残りの239件は日本・中国・欧州などの特許です。VR.orgの集計では、主なところで日本96件、中国81件、ドイツ27件となっています。

このうち米国の180件について、移転の記録が公開されているのは10月7日時点で43件です。VR.orgは、うち2件を番号の入力ミスとみています。実際のソニーの特許は41件です。

VR.orgによると、契約の効力が生じる日は2025年12月17日で、署名は2026年4月末です。譲渡先はMeta Platforms, Inc.で、対価の額は示されていません。Road to VRによると、10月7日時点でソニーもMetaも声明を出していません。

契約の上では、譲渡の日付はもう過ぎています。ただ、公開された記録で中身まで確かめられるのは米国の41件だけです。残りの特許は、記録の上ではまだ確認されていません。

確認できた41件の譲渡元はソニーグループ

41件の譲渡元は、Sony Group Corporationです。発明した当時の権利者はSony Corporationで、2021年に今の社名へ変わりました。確認できた範囲では、どれもソニー本体が持っていた特許です。

SIEや、前身のソニー・コンピュータエンタテインメントを譲渡元とする記録は見つかっていません。VR.orgが10月7日時点で調べた結果です。記録は今後も増える見込みで、SIEの名前が出てくれば話は変わります。

特許の中身は、VR・AR・MR向けのヘッドマウントディスプレイと、その周辺の技術です。出願は2010〜2022年。

VR.orgによると、題名にヘッドマウントディスプレイを含むものは12件でした。ほかは表示の制御、画像処理、コンテンツ配信、放熱の仕組みなどです。

PSVR2の販売終了は発表されていない

PSVR2は2023年2月22日に、74,980円(税込)で発売されました。2024年9月2日に89,980円へ上がり、2025年3月10日からは66,980円です。この値下げはPlayStation Blogの告知で発表されました。

2024年8月7日には、PCで使うためのアダプターも出ています。販売を終えるという発表は、SIEから出ていません。

気になる動きもあります。VR.orgによると、米国のPlayStation Directは9月18日と10月7日に在庫なしの表示でした。ソニーは理由を説明していません。

原報のZDNet Koreaも、見出しは事業の縮小に触れつつ、本文では縮小の意図とみる書き方にとどめています。撤退とは書いていません。

特許の名義と、製品の行方は別の話

今回の件で言えるのは、ソニーグループがVRまわりの特許をMetaへ移す契約を結んだ、というところまでです。PSVR2の終わりを示す材料にはなっていません。

特許を誰が持っているかと、製品を売り続けるかどうかは別の問題です。PSVR2を出しているのはSIEで、確認できた記録にSIEの名前はありません。ここを分けずに「ソニーがVRから撤退」とまとめるのは、記録が示す範囲を超えています。

一方で、楽観できる話でもありません。ソニー本体がVRの特許を外に出したのは事実です。米国の公式ストアに在庫なしの表示が出ていることも含め、VRの比重を下げているという見方が出るのは無理もないところです。

今後を見る目印は三つあります。米国の記録が180件のうちどこまで増えるか。SIEが販売について何か告知するか。米国の在庫なしの表示がいつ解けるか、です。

けん玉のひとこと

「419件がMetaへ」という見出しだけだと、PSVR2が畳まれる話に見えてしまうんですよね。記録を追うと、確認できたのはソニー本体の特許41件。米国の記録に、PSVR2を出すSIEの名前は出てきません。

初代PSVRから10年、ソニーはPS4やPS5につなぐだけでVRに届く入口を作ってきました。その入口が続くかどうかを決めるのは、特許の名義ではなく、SIEが次に何を出すか。三つの目印がどれも動かなければ、撤退を急ぐ話ではないはずです。

通常価格が66,980円まで下がった今のPSVR2は、以前より手を出しやすい値段です。気になっている人は、遊びたいソフトがあるかどうかで決めて大丈夫なはず。SIEの次の発表を、気長に見守りたいところです。

※ 米国特許商標庁の譲渡記録の詳細は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。

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