2001年の『ICO』と、2005年の『ワンダと巨像』。どちらもPS2で出た上田文人氏の作品です。手をつないで進む『ICO』と、巨像に挑む『ワンダと巨像』。
ICOとワンダと巨像を今遊ぶ方法。PS5で動くのはどれか、最初の1本は『ワンダと巨像』リメイク
ここに2016年のPS4作品『人喰いの大鷲トリコ』を加えた3本は、PS5での遊び方がそれぞれ違います。PS2のディスクはPS5では動かず、いま遊ぶ道は作品ごとに違う形で残っています。
先に答えを書いておきます。初めての人の1本目は、PS4で作り直された『ワンダと巨像』です。PS Storeで買えて、PS5でそのまま動き、PS Plusエクストラにも入っています。
PS2からPS4まで、3本がたどった機種
上田氏の作品は、機種が替わるたびに運び直されてきました。どの世代に何が出て、それがPS5でどう扱われるかを並べます。
| 機種 | 出た作品 | PS5での扱い |
|---|---|---|
| PS2 | 『ICO』(2001年12月6日)、『ワンダと巨像』(2005年) | PS2のディスクはPS5では読めない |
| PS3 | 『ICO』『ワンダと巨像』のHDリマスター(2011年) | PS3のディスクも読めない。『ICO』は『ICO Classics HD』としてPS Plusプレミアムのクラシックスにある(2025年12月時点) |
| PS4 | 『人喰いの大鷲トリコ』(2016年12月)、『ワンダと巨像』フルリメイク(2018年2月8日) | そのまま動く。どちらもPS Plusエクストラのゲームカタログに入っている(2026年10月13日時点) |
PS2の作品をいま遊ぶ方法全体は、PlayStation 2(PS2)を今遊ぶ方法で整理しました。PS3のディスクと本体の扱いは、PS3発売から20年の記事にまとめています。
PS4の『ワンダと巨像』は、移植ではなく作り直し
PS4の『ワンダと巨像』は、2018年2月8日にSIEから出ました。公式は、PS2で始まり、PS3のHDリマスターを経た「フルリメイク」と位置づけています。
PS3のものは、PS2の作品を高解像度に整えたHDリマスターでした。PS4のものは作品そのものを作り直していて、ここが「リメイク」と呼ばれる理由です。
公式の作品ページが強調しているのは、見た目の作り直しです。草原を渡る風や木漏れ日の描写を強め、PS4 Proでは4K HDRの描写に対応しました。発売時には、場面を切り取って残すフォトモードの解説記事も公式ブログに出ています。
発売時の価格は、パッケージで4,900円+税でした。いまPS Storeで買えるのは、2019年4月10日に出たValue Selectionです。ゲーム本編は2018年2月の発売時と同じです。
PS5で今遊ぶには
『ワンダと巨像』は、PS Storeの『ワンダと巨像 Value Selection』のページでは3,190円です。PS4の作品ですが、本体のシステムソフトウェアを最新にすればPS5で遊べます。
『人喰いの大鷲トリコ』も同じ扱いです。『人喰いの大鷲トリコ Value Selection』のページで4,290円。公式の作品ページは、ゲームデザイナーとして上田氏の名前を挙げています。価格はどちらも2026年10月13日時点です。
この2本は、どちらもPS Plusエクストラのゲームカタログに入っています。加入していれば、追加の支払いなしでダウンロードして遊べます。2本を買い切ると合計7,480円なので、PS Plusの料金と見比べて決めるのがよさそうです。
『ICO』は事情が違います。PS5で遊ぶ入口は、2025年12月時点でPS Plusプレミアムのクラシックスカタログにあった『ICO Classics HD』です。
2025年12月のPlayStation.Blogのクラシックス更新の告知では、PS5とPS4向けのクラウドストリーミングとして挙がっていました。ストリーミングなので、遊び心地は回線の状態に左右されます。
プレミアムはエクストラのゲームカタログも含むので、入れば3本すべてに手が届く計算です。ただ、どちらのカタログも入れ替わります。加入する前に、PS5のカタログに3本が載っているかを確かめてください。
最初の1本は『ワンダと巨像』、次にトリコとICO
1本目に『ワンダと巨像』を挙げるのは、入口の多さからです。買い切りでも、エクストラの加入でも遊べて、PS5でそのまま動く。3本の中で、いちばん手の届きやすい作品です。
2本目は、同じくエクストラで遊べる『人喰いの大鷲トリコ』が手近です。『ICO』はストリーミングになるので、回線に余裕がある人がプレミアムに入って3本目に回すのが無理のない順番だと思います。
『ICO』で手をつなぐ仕組みの出どころ
2026年9月23日、上田氏は『アウターワールド』(原題 Another World)のエリック・シャイ氏と対談しました。4Gamerの対談記事によると、『アウターワールド』との出会いは大学生のころ。友人の家で遊んだスーパーファミコン版だったそうです。
そこで「ゲームのための世界ではなく、“世界のための世界”を作っていい」と気づいたと語っています。言葉に頼らない表現を貫くうえでは、『アウターワールド』と『Heart of Darkness』の存在が背中を押してくれたそうです。
『ICO』で手をつないで進む仕組みも、『アウターワールド』が描いた関係性を突き詰めた先にあった、と上田氏は振り返っています。
けん玉のひとこと
PS2で出た2本が、PS3で磨き直され、ワンダはPS4でもう一度作られた。20年以上、機種が替わるたびに運び続けてもらえた作品なんですよね。
一方で『ICO』は、いまPS5に入れて手元に置く形がなく、ストリーミングが入口です。手をつないで歩く感触が肝の作品なので、遅延の少ない形で遊べる道がもう一度ほしいところ。
PS5でダウンロードして遊べる形になれば、おすすめの順番も変わってきます。手をつなぐ仕組みの出どころが、上田氏本人の口から語られたばかり。その話を頭に置いて『ICO』を触ると、手を引く動作の見え方が変わるはずです。
迷っているなら、まずは3,190円の『ワンダと巨像』から。最初の巨像に挑んだあとで、トリコとICOへ進むかどうかを決めてもらえたらうれしいです。
※ 『ICO Classics HD』の現在の配信状況は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。
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