『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のSwitch 2版が、2026年11月5日に出ます。1998年の64版から数えて28年。間に3DS版を挟んで、3つ目の形になります。
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2版は何が違うのか。3DS版・64版と並べて確かめる
発売日の置き方については、GTA6の2週間前という配置で書きました。ここでは中身の話に絞ります。64版を遊んだ人が気にするのは、買い直す価値があるかどうか。判断の材料は、何が変わるかに尽きます。
3つの版で、加わったものが違う
| 版 | 発売日 | 機種 | この版で加わったもの |
|---|---|---|---|
| ゼルダの伝説 時のオカリナ | 1998年11月21日 | NINTENDO64 | ― |
| ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D | 2011年6月16日 | ニンテンドー3DS | 立体視、描き直したグラフィック、ヒントモード、裏ゼルダ |
| ゼルダの伝説 時のオカリナ | 2026年11月5日 | Nintendo Switch 2 | 一から作り直した本編、HDR・VRR出力、amiibo対応 |
この3本のほかに、移植でも遊べてきました。Wii Uのバーチャルコンソールでは2015年12月22日から配信され、いまはSwitchとSwitch 2のNintendo Classicsに入っています。
3DS版だけ、タイトルの末尾に「3D」が付きます。Switch 2版は64版と同じ『ゼルダの伝説 時のオカリナ』です。話が混ざりやすいので、ここでは3DS版・Switch 2版と呼び分けます。
値段も先に置きます。任天堂の公式サイトによると、Switch 2版はパッケージ版が8,980円、ダウンロード版が7,980円。いずれも税込の表示です。
64版は6,800円の税別でした。当時の消費税は5%なので、税込に直すと7,140円になります。並べて比べるなら、こちらの数字が土台です。
差は2,000円弱。ロムカセットは1本あたりの製造費が重い媒体でした。媒体が変わり、開発費が何倍にもなった28年を挟んで、この幅に収まっています。
64版は、3Dアクションの型を置いていった
64版の発売は1998年11月21日。任天堂の当時のページには、6,800円(税別)、振動パック対応と載っています。
この作品が置いていった仕組みは、いまも各社のゲームに残っています。代表はZ注目です。狙った相手に視点を固定したまま、間合いを取ったり背後へ回ったりできます。
3Dの空間で敵と向き合うとき、カメラをどう扱うかは当時の共通の悩みでした。Z注目はその答えのひとつで、以後の3Dアクションに広く行き渡りました。
時間帯で世界の表情が変わる作りも、当時としては踏み込んだ設計です。夜になれば城下町の人は消え、魔物が出ます。オカリナの曲で時刻や天気を動かせる点も、遊びの芯になっていました。
3DS版が足したのは、見た目より遊びやすさ
3DS版『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』は2011年6月16日に発売されました。ダウンロード版は同じ年の11月1日です。
任天堂の公式サイトでは、グラフィックが新しく描き直されたこと、ハイラルの大地が立体視で見えることが紹介されています。見た目の作り直しは、このときすでに行われていました。
ただ、64版を遊んだ人にとって大きかったのは別の点です。まず画面が2つになり、公式サイトの言い方を借りれば、そのぶん画面が広くなりました。
もうひとつがヒントモードです。ボスの攻略の糸口が分からないときに使える仕組みで、公式サイトによればエンディングまで手助けが続きます。
クリア後には裏ゼルダも遊べます。64版のころは、これに触れる機会が限られていました。3DS版では、最初から同じ1本に収まっています。
本体を動かすと視点が変わる操作も入りました。弓やパチンコで狙いを付ける場面で効きます。据え置き機のコントローラとは手ざわりが違う部分です。
3DS版の変更は「迷ったときに前へ進める」方向にそろっています。物語や地形を作り変えたわけではありません。
Switch 2版は「一から作り直した」と書かれている
Switch 2版はSwitch 2専用で、初代Switchでは動きません。CERO Bで、遊ぶのは1人。テレビにつないでも、テーブルモードでも、携帯モードでも動きます。
米国任天堂のストアページには、この作品をSwitch 2向けに一から作り直したと書かれています。移植や画質の底上げではなく、新しく組み直した作品という位置づけです。
同じページには、対応機能も並んでいます。HDR出力とVRR出力(いずれも対応テレビが必要)、リニアPCMのサラウンド、セーブデータお預かりです。
VRRは、テレビ側の書き換えをゲームの描画に合わせる仕組みです。フレームレートが揺れたときのカクつきが目立ちにくくなります。ドックにつないだときに効きます。
このドック時のVRRは、Switch 2の本体更新で使えるようになったばかりの機能です。1998年の作品の作り直しが、その早い側に並びました。
容量は約27GB。対応言語には日本語が入っています。ゼルダの伝説シリーズの amiibo をタップすると、ゲーム内で受け取れるものがあるとも書かれています。
関連商品も出ます。10月29日発売の40周年アニバーサリーエディションは、Switch 2本体が62,980円です。Proコントローラーが12,980円、キャリングケースが3,980円で続きます。
本体にソフトは付属しません。amiibo の「こどもリンク」「こどもゼルダ」は2027年の発売なので、そちら目当てなら急ぐ必要はありません。
64版は今日から遊べる。3DS版だけが手に入りにくい
64版は遊べます。Nintendo Classics のNINTENDO 64に入っていて、SwitchでもSwitch 2でも起動できます。
ただし「Nintendo Switch Online + 追加パック」への加入が要ります。ソフト単体で買う形ではなく、加入している間だけ遊べる仕組みです。
3DS版のほうは事情が違います。3DSとWii Uのニンテンドーeショップは2023年3月28日で販売を終えました。いまからダウンロードで買うことはできません。
残る手段は、3DS本体とパッケージ版を中古でそろえることです。手間はかかりますが、立体視は3DSの実機でしか味わえません。
まだ出ていない情報のほうが多い
公表されている範囲は、ここまでです。肝心なところが残っています。裏ゼルダに当たるものが入るのか、任天堂は明らかにしていません。
3DS版で遊んだ人ほど、ここは気になるはずです。同じ内容をもう一度やる意味があるかどうかの分かれ目になります。
解像度とフレームレートの数値も出ていません。VRRを載せる以上、フレームレートは揺れる前提で作られているのでしょう。開発を誰が担当したかも、公式ページには会社名の記載がない状態です。
つまり、いま決めるには材料が足りません。ただし、足りなさの中身は人によって違います。
64版しか遊んでいない人は、待つ理由が薄いほうです。3DS版で足された遊びやすさも、どのみち初めて触るものになります。
3DS版まで遊んだ人は、裏ゼルダ相当が入るかどうかが分かれ目です。ここが空のままなら、二度目のハイラルに8,980円を出す理由は作りにくくなります。
どちらも未プレイなら、Nintendo Classics の64版を先に起動してみるのが早いです。11月5日に何が変わったのかを、自分の目で比べられます。
けん玉のひとこと
64版をやり込んだ人ほど、今回は判断が難しいところ。作り直しの範囲が公表されていない以上、いまは決めきれないんですよね。
それでも、公式が「一から作り直した」と書いているのは大きいと思います。解像度を上げただけの移植なら、Nintendo Classics で足ります。そこを分けて言い切ったのは、中身に手を入れた自信の表れでしょう。
VRRとHDRに触れている点も、けん玉には意外でした。この作品に、いちばん新しい表示の仕組みを載せてくる。懐かしさで売る気はない、という構えに見えます。
気がかりは裏ゼルダです。3DS版はあれが入っていたおかげで、一度遊んだ人にも買う理由がありました。同じ手が使えるかどうかは、発表を待つしかありません。
買い直すかどうかは、11月5日までにもう一度考えればいい話です。28年ぶりに、あの森から始められる。それだけでも、待つ時間としては悪くないはず。
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