作品概要

項目 内容
タイトル メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ
発売日(日本) 2001年11月29日
機種(初出) PlayStation 2
ジャンル タクティカル・エスピオナージ・アクション
開発 コナミコンピュータエンタテインメントジャパン
発売 コナミ
監督 小島秀夫

北米での発売は日本より半月早い2001年11月13日でした。日本では11月29日。つまり2026年11月29日で、発売から25年になります。

PS2 の黒いディスクで始まった

PlayStation 2 が世に出てまだ間もない時期に、シリーズの続編は新しいハードの看板として届きました。前作『メタルギアソリッド』は PlayStation の作品です。世代をまたいで何が変わるのか、そこに関心が集まっていました。

答えは最初のタンカー編で分かります。雨に打たれた甲板、床を流れる水、見張りの足元に伸びる影。前作では粗いポリゴンの塊だったものが、輪郭を持って動いていました。

評価も高いところで揃いました。海外の批評家レビューを集計する Metacritic では、PS2 版が96点(100点満点)。批評家42件の平均で、2026年9月時点の数字です。

42件という母数が効いています。特定の媒体だけが持ち上げた結果ではなく、広く高い点が付いたということです。この水準に届く作品は、今でもそう多くありません。

途中で操作キャラが替わる

この作品が25年たっても話題になるのは、物語の組み立て方のせいでしょう。本編の大半で操作するのは、前作の主人公ソリッド・スネークではなく、新しく登場する雷電です。

私もスネークで最後まで進めるつもりで箱を開けました。タンカー編が終わり、プラント編に入って操作キャラが替わったときの戸惑いは、いまでも覚えています。

続編で主人公を差し替えるのは、今でこそ珍しくありません。ただ当時は、前作の主人公を操れることそのものが続編を買う理由でした。そこを外してきたわけです。

好き嫌いが分かれる作りで、25年たっても意見は揃っていません。それでも語られ続けているという事実が、この構成の強さを示しているはずです。

移植のたびに遊べる形が変わった

タイトル 発売日(日本) 機種 備考
メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ 2001年11月29日 PS2 初出
メタルギアソリッド2 サブスタンス 2002年12月19日 PS2(のち Xbox・Windows) VR ミッションなどを追加
メタルギア ソリッド HD エディション 2011年11月23日 PS3 / Xbox 360 HD 化と60fps 化
メタルギア ソリッド HD エディション 2012年6月28日 PS Vita 携帯機に移植
METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1 2023年10月24日 PS5 / PS4 / Switch / Xbox Series X|S / Steam HD エディションを収録

この25年で、遊ぶ場所はディスク1枚から現行機の詰め合わせへ移りました。節目は2011年の HD エディションです。当時の最新機だった PS3 と Xbox 360 で、解像度と滑らかさが上がりました。

60fps になって変わったのは、見つかったあとの数秒です。警報が鳴ってから物陰に飛び込むまでの動きが、狙ったところに収まるようになりました。今のマスターコレクションも、この手ざわりを引き継いでいます。

表の発売日は、コナミの公式サイトと各ストアの商品ページで確認できます。PS3 の話はPlayStation 3 発売から20年の記事でも触れています。あの世代は、旧作を作り直して並べ直す流れが本格化した時期でもありました。

今から遊ぶなら

いま各機種に並んでいるのは「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1」です。発売は2023年10月24日、価格は7,480円(税込)。上の表のとおり、現行機とパソコンのほぼ全部で買えます。

このコレクションに入っている MGS2 は、2011年の HD エディションがベースです。発売当時の内容そのままではなく、VR ミッションなどを足した形で遊べます。

シリーズの初期作もまとまっています。MSX2 版とファミコン版の『メタルギア』、『メタルギア2 ソリッドスネーク』、『SNAKE’S REVENGE』。さらに『メタルギアソリッド』と『メタルギアソリッド3』も入ります。

各作のシナリオブックとマスターブック、映像作品、デジタルサウンドトラックも付きます。収録内容はマスターコレクションの公式サイトで確認できます。

Switch 版には別の意味もあります。MGS2 が任天堂のハードに入るのは、これが初めてです。ゲームキューブには『メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス』がありました。ただしあれは前作 MGS1 のリメイクで、別の作品です。

PS2 のディスクを中古で探す手も残っています。ただし実機と映せるモニターを用意する必要があり、今から始める人向けではありません。

コナミの旧作を当時のまま遊ぶ難しさは、『ときめきメモリアル』発売から32年の記事でも書いたとおりです。

けん玉のひとこと

25年のあいだに、この作品は4度出し直されてきました。VR ミッションが足され、画面がきれいになり、現行機の詰め合わせにまで入りました。今は7,480円で、初期作までまとめて手に入ります。ここまで運び続けてもらえた作品は、そう多くないはずです。

そのうえで、これから触る人には順番の話をしておきたいところ。マスターコレクションには初代から3まで入っているので、MGS2 から始めなくても大丈夫です。

ただ2 は、前作を知っているほど効く仕掛けが多い作品なんですよね。時間が取れるなら MGS1 から通すのがおすすめです。

11月29日まであと2か月ほど。25年目の11月に合わせて、1から順に触り直すのも良さそうです。25年前に雷電へ替わって戸惑った人が、今度は自分の子どもと並んで同じ場面を見る。そんな11月になったら、うれしいですね。

※ PS3・PS Vita 版の配信状況は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。