『デッドライジング』は、カプコンが2006年にXbox 360で出したゾンビアクションです。今年で発売から20年になります。
『デッドライジング』発売20年、原作とデラックスリマスターの違いと今買うならどれか
ゾンビであふれたショッピングモールで、救助が来るまでの72時間を生き延びる。この骨組みのまま、20年のあいだに3度出し直されてきました。2009年のWii、2016年のPS4・Xbox One・PC、2024年のデラックスリマスターです。
主人公はフリージャーナリストのフランク・ウエスト。スクープの気配を追って、コロラド州の町ウィラメッテのショッピングモールへ乗り込みます。そこはゾンビで埋め尽くされていました。
服を着替えたり、取り残された人を助けて回ったりもできます。襲ってくるのはゾンビだけではなく、正気を失った人間も立ちはだかります。
いま買うなら、日本語の音声とオートセーブが入ったデラックスリマスターが本命です。Steamで990円の2016年の移植は、安く雰囲気を確かめたい人に向きます。
原作を含めて4本、形を変えて出てきた
| 作品 | 発売 | 機種 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| デッドライジング | 2006年8月(海外) | Xbox 360 | 最初の1本。180万本 |
| デッドライジング ゾンビのいけにえ | 2009年2月19日(日本) | Wii | リモコンとヌンチャクで操作 |
| デッドライジング | 2016年9月 | PS4・Xbox One・PC | 160万本。Steamは声が英語のみ |
| デッドライジング デラックスリマスター | 2024年9月19日 | PS5・Xbox Series X|S・PC | RE ENGINEで作り直し |
販売本数は、カプコンのミリオンセールスタイトル一覧(2026年6月30日時点、ダウンロードを含む)によります。開発・発売はいずれもカプコンです。
20年で、続編と移植が本数を伸ばした
2006年は、Xbox 360が出てまだ1年足らずの時期です。続編ではない新しいシリーズを、出たばかりの機械に合わせて始めたことになります。その1本目が、ダウンロードを含めて180万本まで届きました。
そこから『デッドライジング2』が320万本、『デッドライジング3』が420万本と、続編のほうが大きく育っています。カプコンが公表したシリーズの累計は、2024年3月31日の時点で1,600万本です。
2009年のWii向けには『ゾンビのいけにえ』の副題が付きました。Wiiリモコンとヌンチャクで遊ぶ形に組み直され、CERO 17才以上対象で出ています。リモコンを振って強い攻撃を出す、Wiiならではの操作で遊ぶ1本です。
目を引くのは2016年の移植です。PS4・Xbox One・PCに出て、160万本を数えました。10年前の作品の出し直しが、最初の1本に近い本数まで届いたわけです。
72時間の時計が、遊び方を決めている
この作品の芯は、救助が来るまでの72時間という制限です。時計は止まらないので、事件の真相を追うか、取り残された人を助けに行くか、どこへ先に向かうかを選び続けることになります。
ショッピングモールという舞台も効いています。武器だけでなく日用品まで手に取って戦えるので、同じ通路でも戦い方を変えられます。
真面目な事件の調査と、日用品でゾンビの群れをかき分ける可笑しさが、同じ画面に並びます。この落差が、この作品ならではの味です。
デラックスリマスターでも、時間制限という芯は変えていません。カプコンは、原作の魅力を残したうえで遊びやすさに手を入れたと説明しています。
デラックスリマスターで変わったこと
デラックスリマスターは、カプコン独自のRE ENGINEで作られています。人物も背景も、グラフィックはすべて描き直されました。
遊びやすさの面では、オートセーブが加わり、操作とUIが一新されています。3Dオーディオにも対応しました。
いちばん大きいのは声です。全編がフルボイスになり、日本語の音声が入りました。テキストは14言語、音声は9言語に対応しています。Steamで売られている2016年の移植は、日本語が文字の表示だけで、声は英語です。
いま買うならどれか
これから遊ぶなら、デラックスリマスターが本命です。PS5・Xbox Series X|S・PCで出ていて、Steamのストアページでは4,990円です。
上位のデジタルデラックスは5,990円です。PS5とXbox Series X|S向けの価格は、各ストアで確かめてください。
日本語の声で物語を追いたい人、セーブの手間を減らしたい人なら、ほかを選ぶ理由は薄いです。初めてシリーズに触れる人の入口としても、これがいちばん手堅いはずです。
2016年の移植は、Steamのストアページで今も990円で買えます。声は英語で、日本語は文字だけです。値段の差は4,000円。モールの雰囲気だけ先に確かめたい人には、この安さが生きます。
Xbox 360とWiiのソフトは、当時の本体があってこそ遊べるものです。手元にある人が懐かしんで遊び直すには良いですが、いまから揃えてまで選ぶ理由は薄いと思います。
けん玉のひとこと
20年前の作品を作り直すとき、時間制限は真っ先に削られそうな部分です。デラックスリマスターは、グラフィックも声も作り直しながら、72時間という芯には手を付けませんでした。この塩梅がいちばん良いところなんですよね。
続編のほうが大きく売れたシリーズなので、『2』も同じ手つきで遊び直せたら、と思うところ。
迷っている人は、まず990円で雰囲気を確かめるのも手。ただ、デラックスリマスターに進むなら別の買い物になります。日本語の声で最初から通したいなら、4,990円のほうから入って十分なはず。20年目のモールで、良い72時間を過ごしてください。
※ PS4・Xbox One向けの2016年の移植の現在の配信状況は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。
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