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スーパーマリオブラザーズの4,900円から40年、ゲームソフトの値段はどう推移したか

スーパーマリオブラザーズの4,900円から40年、ゲームソフトの値段はどう推移したか

「ゲームソフトが高くなった」と言われます。9,980円の値札を前にすれば、たしかにそう感じます。

ただ、どこからどれだけ上がったのかを、けん玉は数字で見たことがありませんでした。感覚で「昔は安かった」と言う前に、値札そのものを並べてみます。

任天堂は昔の機種のソフトの商品ページを、いまも公式サイトに残しています。希望小売価格が読み取れるものも多く、40年分をたどれます。

40年で約1.85倍、ただし真っすぐには上がっていない

ソフト 発売 機種 希望小売価格
スーパーマリオブラザーズ 1985年9月13日 ファミコン 4,900円
スーパーマリオワールド 1990年11月21日 スーパーファミコン 8,000円
スーパーマリオ64 1996年6月23日 ニンテンドウ64 9,800円
ピクミン 2001年10月26日 ゲームキューブ 6,800円(税別)
スーパーマリオギャラクシー 2007年11月1日 Wii 5,524円(税別)
マリオカート8 2014年5月29日 Wii U 5,700円(税別)
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 2017年3月3日 Switch 7,678円(税込)
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム 2023年5月12日 Switch 7,920円(税込)
マリオカート ワールド 2025年6月5日 Switch 2 9,980円(税込)

ファミコンから Switch 2 まで、任天堂の家庭用機8世代の値札を並べました。ただし1985年、1990年、1996年の3本は、公式ページに当時の値札が残っていません。

この3本は当時の資料が伝える額で、税の扱いも分かりません。残りの6本は公式ページの表記どおりで、2001年からの3本が税別、直近の3本が税込です。1985年の4,900円は、消費税が始まる前の額になります。

このまま引き算しても意味がないので、税を抜いてそろえます。2025年の9,980円は、税抜にすると約9,073円です。

1985年の4,900円と比べて、40年で約1.85倍。倍にはなっていません。ところが途中を見ると、線は真っすぐではありません。

値札が一番高かったのは、1996年だった

表の中でいちばん目を引くのは、1996年の9,800円です。『スーパーマリオ64』の値段が、2023年の『ティアーズ オブ ザ キングダム』より高い。

この9,800円は、税込か税別かがはっきりしません。ただ、当時の税率3%が含まれていたとみても、税抜で約9,515円です。どちらに読んでも、いまの9,073円より上になります。

高かったのは任天堂だけではありません。スーパーファミコン末期には、他社のソフトにも1万円を超えるものがありました。『ドラゴンクエストVI 幻の大地』と『ファイナルファンタジーVI』が、ともに11,400円です。

1万円前後の値札が並んだこの時期が、40年のなかで一番高い山です。

2001年のゲームキューブでは、『ピクミン』が6,800円(税別)まで下がります。同じ任天堂の看板ソフトが、5年で3,000円ほど安くなった計算です。

下げ止まりはもっと先でした。2007年のWiiは『スーパーマリオギャラクシー』が5,524円、2014年のWii Uは『マリオカート8』が5,700円(いずれも税別)。

1985年の4,900円にいちばん近いのが、このあたりです。任天堂の看板ソフトは、7年のあいだ5,000円台にとどまりました。

下がった時期は、媒体がカセットからディスクに替わった時期と重なります。ただ、それがどれだけ効いたのかを示す資料は見つけられませんでした。

値札が戻り始めるのはSwitchからです。税抜でいうと、2017年が6,980円、2023年が7,200円、2025年が9,073円。

2014年の5,700円からは、11年で3,300円ほど上がった計算です。それでも、1996年の値札を税抜に直した9,515円には、まだ届いていません。

高いと感じるのは、定価だけの話ではない

上がっているのはソフトだけではありません。任天堂は2026年5月8日、本体とサービスの価格改定を発表しています。

Nintendo Switch 2の国内価格は49,980円から59,980円へ。理由は「さまざまな市場環境の変化」です。

他社も同じです。『グランド・セフト・オートVI』は2026年11月19日発売。PlayStation Storeの日本の通常版は9,800円(税込)です。1万円が、いまの新作のひとつの目安になっています。

けん玉が引っかかった数字をひとつ出します。『マリオカート ワールド』の北米の値札は79.99ドルで、こちらは税を含みません。日本側の税抜9,073円と並べると、1ドル113円ほどで釣り合う計算になります。

いまの相場は、そこまで円高ではありません。高くなったのは事実です。ただ、海外と同じだけ上げたわけでもありません。

開発費が増えたからだ、という説明もよく聞きます。ただ、それを金額で示した公式の資料は見当たりません。

高い棚と、安い棚が並ぶようになった

値札が上がっているのは、大手の大作です。同じ店の別の棚には、まったく違う数字が並びます。Steamのインディー作品は、1,000円台やそれ以下が珍しくありません。

『Vampire Survivors』は499円です。『Stardew Valley』なら1,480円(いずれも税込、2026年9月13日時点)。セールも頻繁にあります。

同じソフトでも、買い方で値札は動きます。『マリオカート ワールド』は、ダウンロード版なら8,980円。パッケージ版より1,000円安く買えます。

けん玉のひとこと

40年分を並べて分かったのは、「ずっと高くなってきた」が正しくないということです。1996年に9,800円まで行ったあと、Wii Uの時代まで5,000〜6,000円台で止まったまま。

本体の値段を初代プレイステーションの39,800円で検算した記事でも、同じ形が出ていました。日本のゲームは、長いあいだ値札を動かさない商売をしてきたんですよね。その我慢がいま終わりつつある、という順番だと思います。

大作の値段は、この先も上がるはず。作りが大きくなれば、費用はそれだけ膨らみます。その分を値札に乗せる判断を、責める気にはなれないんですよね。

9,980円は安くありません。けん玉も、買う本数を減らして選ぶようになったところ。それでも、1985年に4,900円を出した人と、いま9,980円を出す人の重さは、そう変わらないと思います。

違うのは、選べる幅の方です。500円のインディーもあれば、セールを待つ手も、ダウンロード版を選ぶ手もあるんですよね。

値札を覚えておくと、次の発表に振り回されずに済みます。最後に買ったソフトがいくらだったか、覚えているでしょうか。その額が、これから先のあなたの物差しになるはずです。

※ 1985年・1990年・1996年のソフトおよび1990年代の他社ソフトの希望小売価格は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。

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マリオカート ワールド Nintendo Switch 2

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2025年6月5日発売。パッケージ版9,980円(税込)

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