2005年3月22日、PS2で初代『ゴッド・オブ・ウォー』が発売されました。サンタモニカスタジオが20周年として祝ったのも、この日付です。
ゴッド・オブ・ウォー、ソニー公式の数字でたどる20年とどれから始めるか

ギリシャ神話の神々を相手に、クレイトスが刃を振るう。固定カメラのステージをひとつずつ抜けていく作りで、PS2を代表する一本でした。
そこから20年あまりで、シリーズは舞台を北欧神話に移しました。PCにも出て、2026年2月には2Dアクションの新作まで出ています。この変化を、ソニーが自分の口で出した数字だけで追ってみます。
公表された本数は、2018年より前にない
先に断っておくと、ギリシャ神話編には手がかりがほとんどありません。PS2の初代と『II』、PSPの2作、PS3の『III』と『アセンション』。2005年から2013年までの6本です。
この6本について、ソニーが販売本数を公表した記録は見つけられませんでした。当時のPS2やPS3は本体が数千万台売れています。看板作品の本数は本体を売るための手札で、外へ出す数字ではなかったのだと思います。
数字が出てくるのは、シリーズが作り替えられたあとからです。
3日で310万本、3年で1,950万本
2018年4月20日、PS4で『ゴッド・オブ・ウォー』が出ました。舞台は北欧神話に移り、クレイトスは息子アトレウスを連れて歩きます。カメラを切らずに通す作りに変わりました。
Metacriticの批評家平均は94点です(118件、2026年9月28日時点)。その年のThe Game Awardsでは年間ゲーム大賞を取りました。作り替えは当たったわけです。
発売から13日後、SIEアメリカでマーケティングを担当するアサド・キジルバッシュ氏が数字を出しました。4月20日から22日までの3日間で全世界310万本。PS4の独占タイトルとして最速だとPlayStation.Blogで発表しています。
次の数字は2021年10月です。PC展開を告知する記事の中で、サンタモニカスタジオのグレース・オーレディ氏が出しました。2021年8月時点で1,950万本、店頭で売れた本数(sold through)としています。
3年4か月で1,950万本。PS2期に同じ物差しがないので比べようがありませんが、少なくともソニーが自分から出したくなる数字にはなったわけです。
『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』は2022年11月9日にPS4とPS5で発売されました。2023年11月19日時点で全世界1,500万本を超えたと、同じオーレディ氏が発表しています。基準はやはりsold throughです。
公式発表をたどって20年を追う書き方は、モンスターハンターの20年でも試しました。四半期ごとに一覧を出すカプコンと、節目に一度だけ言うソニーとでは、見える解像度がまるで違います。
PCに出て、遊べる場所が増えた
2022年1月14日、2018年作がSteamとEpic Games Storeに並びました。PS4独占だった作品が、発売から3年9か月でPCに来たことになります。ラグナロクのPC版はその2年8か月後、2024年9月19日でした。
Steamでの評価は、2026年9月28日時点で2018年作が「圧倒的に好評」95.9%(18万5,133件)。ラグナロクは「非常に好評」88.9%(5万485件)です。
日本語も、2018年作は音声と字幕、ラグナロクはフル音声に対応しています。本体を売るための看板だったシリーズが、本体を持たない人にも届くようになりました。数字を出すようになった時期と、遊べる場所を広げた時期はほぼ重なっています。
どれから始めるか(2026年9月28日時点)
結論から書くと、2018年の『ゴッド・オブ・ウォー』からで問題ありません。北欧編の1作目で、ギリシャ神話編を知らない人が入る前提で作られています。クレイトスの過去は、作中で必要な分だけ説明されます。
| 遊ぶもの | 買う場所 | 価格 |
|---|---|---|
| ゴッド・オブ・ウォー(2018年) | PS Store(PlayStation Hits) | 2,189円 |
| ゴッド・オブ・ウォー(2018年) | Steam | 6,490円 |
| ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク | PS Store(PS4/PS5) | 8,690円 |
| ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク | Steam | 7,590円 |
| GOD OF WAR III Remastered | PS Store(PlayStation Hits) | 2,189円 |
PlayStation Plusエクストラに入っているなら、2018年作もラグナロクもゲームカタログに収録されています。追加料金なしで両方遊べるので、まずここを確かめるのが早いです。
ギリシャ神話編に戻りたくなったら、『GOD OF WAR III Remastered』が2,189円で買えます。PS4向けですが、PS5でも動きます。初代と『II』を国内で遊ぶ現行の手段は、確認できませんでした。
待つ手もあります。2026年2月13日、サンタモニカスタジオはギリシャ神話三部作のリメイクを開発中だと公式ブログで明かしました。まだ初期段階で、次の発表までは時間がかかるとしています。
同じ日には2Dアクションの新作『ゴッド・オブ・ウォー スパルタの申し子』がPS5で発売されました。3,480円で、若いクレイトスと兄弟デイモスの話です。
けん玉のひとこと
20年で変わったのは、遊びの中身だけではないところ。数字を出すかどうか、どこで遊べるようにするか、という会社側の構えも一緒に動いています。
PS2の時代、ソニーは本数をわざわざ言いませんでした。看板作品は本体を売るための手札で、何本売れたかは社内の話だったんですよね。それが2018年には310万本と言い、2021年には1,950万本と言うようになりました。
同じシリーズの話とは思えない距離です。数字を出すのは、出しても困らない自信があるときだけ。この20年でソニーがいちばん変えたのは、作品ではなく看板の見せ方だったのかもしれません。
ギリシャ神話編のリメイクが動いているのも、同じ流れの先にあるはず。20年前の作品を、いまの遊び方で置き直す価値があると判断されたということです。
北欧編から入って、気に入ったらギリシャ神話編のリメイクを待つ流れがいいと思います。この順番なら、20年ぶんを追いかけるのに遅すぎることはありません。三部作が形を見せる日を、楽しみに待ちたいところです。
※ ギリシャ神話編各作の販売本数と、初代・『II』を国内で遊ぶ手段は確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。
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