Wiiの基本データ

項目 内容
ハード名 Wii
日本発売 2006年12月2日
発売時価格 25,000円(税込希望小売価格)
発売元 任天堂
世界累計販売 本体1億163万台/ソフト9億2,185万本(2026年6月末時点)

25,000円で始まったハードだった

Wiiが日本で発売されたのは2006年12月2日です。2026年12月で、そこから20年になります。

発売時の価格は25,000円でした。税込の希望小売価格です。任天堂は発売の約3か月前、2006年9月14日に日付と価格を同時に発表しています。

同じ年の据え置き機と並べると、置かれた位置がはっきりします。PlayStation 3の20GBモデルは2006年11月11日に出ました。希望小売価格は59,800円、税込で62,790円です。

税込どうしで比べても、Wiiはその半額以下でした。値段でハードが語られた年に、任天堂だけが違う帯にいました。

1994年の次世代機戦争では、発売後の値下げ合戦が起きています。Wiiは最初から安い値を置いた形でした。

テレビのリモコンの形をしていた

本体に付いてきたのは、Wiiリモコン、ヌンチャク、センサーバー、AVマルチ出力ケーブルです。

Wiiリモコンは片手で握れる縦長の形でした。ゲーム機のコントローラーというより、テレビのリモコンに近い見た目です。

この形が効いたのは、持ち方を説明しなくてよかったからです。ボタンが十数個並んだ道具は、触ったことのない人には最初の壁になります。

一方で、それまでの層を切ってもいません。Wiiはニンテンドーゲームキューブのソフトが動き、専用コントローラーとメモリーカードもそのまま使えました。

前の世代の資産を残したまま、新しい入口を足した設計です。ゲームキューブの25年と並べると、Wiiがどこを引き継いだのかが見えます。

本体には512MBのフラッシュメモリとSDカードスロットがあり、無線LANとWiiConnect24に対応していました。Wiiチャンネルやバーチャルコンソールは、この部分の上で動いています。

日本では『Wii Sports』は別売りだった

Wiiの代名詞は『Wii Sports』です。ただし日本では、本体に同梱されていませんでした。

発売は本体と同じ2006年12月2日、希望小売価格は4,571円(税抜)です。遊びたい人は本体とは別に、自分で選んで手に取る必要がありました。

同梱が始まったのは後のことです。任天堂の本体ページには、『Wii Sports Resort』の同梱が2011年6月23日までと記されています。

つまり日本市場では、あの遊びは本体に付いてきたものではありません。テニスもボウリングも、別に代金を払った人だけが遊んでいました。

本体は4.7倍売れて、1台あたりは0.5本しか減っていない

任天堂の「ゲーム専用機販売実績」によると、Wiiの世界累計は本体1億163万台です。ソフトは9億2,185万本になります(2026年6月末時点)。

携帯機としても使えるNintendo Switchを別にすれば、1億台を超えた据え置き機は任天堂ではWiiだけです。前の世代のゲームキューブは2,174万台でした。4.7倍ちかく差が開いています。

ここで、1台あたり何本のソフトが売れたかを並べてみます。同じページの数字を割っただけのものです。

ハード 本体 ソフト 1台あたり
ファミリーコンピュータ 6,191万台 5億0,001万本 約8.1本
ニンテンドーゲームキューブ 2,174万台 2億858万本 約9.6本
ニンテンドーDS 1億5,402万台 9億4,876万本 約6.2本
Wii 1億163万台 9億2,185万本 約9.1本
Wii U 1,356万台 1億360万本 約7.6本
Nintendo Switch 1億5,659万台 15億6,195万本 約10.0本

数字はいずれも2026年6月末時点の全世界累計です。任天堂が出しているのは連結の販売数量で、他社のソフトを含むかどうかの注記はありません。同じ物差しでハードを並べた目安として見てください。

よく言われるのは、Wiiは本体だけ売れてソフトが売れなかった、という話です。1台あたりで見ると、そうは読めません。

Wiiの約9.1本は、ゲームキューブの約9.6本より0.5本低いだけです。同じ時期に新しい層を取り込んだニンテンドーDSは約6.2本で、こちらははっきり落ちています。

裾野が広がると1台あたりは薄まる。その通説は、Wiiには当てはまりませんでした。

今遊ぶ方法

Wiiのソフトを新しく買う経路は、もう残っていません。Wiiショッピングチャンネルでのソフト購入は、任天堂の告知のとおり2019年1月31日で終わりました。

Wii Uとニンテンドー3DSのニンテンドーeショップも、2023年3月28日午前9時に新規購入を終えています。購入済みのソフトの再ダウンロードは続いていますが、こちらも将来は終わる予定です。

Nintendo Switch Onlineの追加パックにも、Wiiタイトルは入っていません。ゲームキューブのソフトはSwitch 2向けに配信されていますが、Wiiは手つかずのままです。

残っている道は3つあります。

Switch向けに作り直された作品を買う

『スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー 2』が2025年10月2日に出ています。価格は7,980円(税込)で、個別に買うなら各4,500円(税込)です。Switch 2で遊ぶにはソフトの更新が要ります。

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』は2021年7月16日の発売です。Wii版は2011年でした。リモコンを振って剣を操る作品が、Switchの操作に置き換えられています。

『ドンキーコング リターンズ HD』は2025年1月16日に出ました。こちらのWii版は2010年です。

後継作を遊ぶ

『Wii Sports』そのものは移植されていません。系譜をたどるなら『Nintendo Switch Sports』で、2022年4月29日の発売です。

Switch 2向けの『Nintendo Switch Sports Resort』も控えています。発売は2026年10月22日、価格はダウンロード版が5,980円、パッケージ版が6,980円です(いずれも税込)。

20周年の直前に、あの遊びの続きが出ることになります。

実機で遊ぶ

ディスクのソフトが手元にあるなら、Wii本体かWii Uが要ります。Wii Uは「Wiiメニュー」からWiiのソフトを起動でき、GamePadを画面の代わりにすることもできます。

ただし操作にはWiiリモコンが必要で、GamePadでは代われません。ゲームキューブのコントローラーにも対応していません。

Wii Uの生産終了は2016年に発表されました。Wiiはそれより前に生産を終えています。どちらも、いま用意するなら中古が前提です。

けん玉のひとこと

Wiiがゲーム売り場の外まで届いた理由を、リモコンの形だけで説明するのは雑です。触ったことのない道具に6万円は出せなくても、2万5千円なら試せます。先に効いたのは値段でした。

そのうえで効いたのが、日本では『Wii Sports』が別売りだったことです。付いてきたから遊んだのではありません。遊びたいから別売りのソフトを買った人が、それだけいたということです。

入ってきた人は1本で止まりませんでした。裾野を広げたハードは1台あたりが薄まるものですが、Wiiはゲームキューブと0.5本しか違いません。

惜しいのは、その9億本を支えたタイトルの多くが、公式に買える場所から消えたままなことです。ゲームキューブはSwitch 2で配信が始まったのに、Wiiは手つかずになっています。

Wiiリモコンありきのソフトが多く、そのまま移せないのは分かります。それでも、操作を作り直してでも置いてほしいのは『Wii Sports』です。

答え合わせは10月のあとにできます。『Nintendo Switch Sports Resort』が出たあと、任天堂が元の『Wii Sports』に手を付けるかどうか。そこを見れば、Wiiの20年分を畳むつもりなのかが分かります。

※ Wii本体の生産終了時期は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。