PS5が発売されたのは2020年11月12日です。今日で5年10か月が過ぎました。次の世代の話が出てきてもおかしくない時期に入っています。
PS5の累計販売台数は9,530万台。発売から5年10か月、PS4の同じ地点より490万台後ろ

では、その間に実際どれだけ売れたのか。ソニーが出している数字を全部足して確かめてみます。
数えられるのは、ソニーが「セルイン」を出し続けているから
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、本体の販売台数を四半期ごとに公式サイトで公開しています。2026年6月30日時点で、PS5は「9,500万台以上」と書かれています。
注意したいのは、これがセルインの数字だという点です。メーカーから小売店への出荷を指します。買った人の数そのものではありません。返品と新装整備品を含む、という注記も付いています。
ただ、比べるぶんには困りません。同じページにPS4のセルインも並んでいます。物差しが同じなら、世代をまたいで置き換えられます。
ただし累計は「9,500万台以上」と丸めた形でしか書かれていません。四半期ごとの台数は全部載っているので、発売の四半期から順に足しました。
PS5は9,530万台、PS4は掲載されている最後の四半期まで足して1億1,720万台になります。SIEが書いている「9,500万台以上」「1億1,700万台以上」と、きちんと合いました。足し算のやり方は間違っていないようです。
こうして数えられるのは、ソニーが四半期ごとに数字を出し続けているからです。マイクロソフトの最後の公式値は8,400万台で、そこから12年が経ちました。その経緯はXboxの販売台数がなぜ非公表になったのかで整理しています。
PS4と同じ地点に置くと、490万台後ろ
PS4の発売は2013年11月15日です。PS5とどちらも11月で、発売を含む四半期が10〜12月にあたります。四半期の数をそろえれば、発売からの経過をほぼ同じ長さで比べられます。
PS5のデータは2026年4〜6月まで、発売から23四半期分あります。PS4の23四半期目は2019年4〜6月です。この区間を4四半期ずつまとめました。
| 発売からの経過 | PS4 | PS5 | 差(PS5−PS4) |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 1,380万台 | 1,340万台 | −40万台 |
| 2年目 | 1,560万台 | 1,160万台 | −400万台 |
| 3年目 | 1,820万台 | 2,160万台 | +340万台 |
| 4年目 | 2,010万台 | 1,890万台 | −120万台 |
| 5年目 | 1,860万台 | 1,880万台 | +20万台 |
| 6年目(3四半期分) | 1,390万台 | 1,100万台 | −290万台 |
| 23四半期の累計 | 1億20万台 | 9,530万台 | −490万台 |
台数はSIEの公表値をまとめたもので、「1年目」は発売を含む四半期から数えています。6年目だけは3四半期しかないので、そこだけ期間が短くなります。
もうひとつ補足があります。PS4の日本発売は2014年2月22日で、世界より3か月遅れました。PS5は日本も同じ11月12日です。PS4の1年目の1,380万台には、日本の3か月分が入っていません。
差が付いたのは2年目、縮んだのは3年目
表を縦に見ると、差が一本調子で開いたわけではないと分かります。
効いているのは2年目です。PS4が1,560万台のところ、PS5は1,160万台。ここだけで400万台の差が付きました。2021年は半導体が足りず、本体が店頭に並ばなかった年です。買いたくても買えない状態が1年続きました。
3年目は逆になります。PS5が2,160万台で、PS4の1,820万台を340万台上回りました。供給が戻り、待っていた人が動いた期間です。累計の差は440万台から100万台まで縮んでいます。
4年目と5年目は、ほぼ互角でした。四半期単位で見ると、PS5がいちばん売れたのは2024年10〜12月の950万台です。PS4の最高は2016年10〜12月の970万台でした。山の高さはほとんど変わらず、来た時期が1年ずれています。
問題は直近です。2026年1〜3月が150万台、4〜6月が160万台。PS4の同じ時期は260万台と320万台でした。前年の同じ四半期と比べても、250万台から160万台へ落ちています。
一度PS4に追いつきかけて、また離されました。ここまでの中身は、この一往復です。
後ろから来たSwitch 2のほうが速く、値札は倍近くになった
同じ時期に、任天堂の数字も出ています。Nintendo Switch 2は2025年6月5日に発売され、2026年6月末で2,368万台です。任天堂がゲーム専用機販売実績のページで公表しています。発売から約13か月での数字です。
PS5が同じ台数に届くまでにかかった時間を、四半期の切れ目で見てみます。2022年6月末が2,170万台、9月末が2,500万台でした。1年9か月前後かかった計算になります。
もっとも、PS5の立ち上がりは品薄の真っただ中です。作れなかった機種と作れた機種を並べても仕方がない面はあります。それでも、いまSwitch 2が伸びている速さのほうが目立つのは確かです。
本体の値段も離れました。PS5は2026年4月2日の価格改定で、通常版が97,980円になっています。発売時は49,980円+税でした。
ここは同情する面もあります。半導体もメモリも高くなり、円安も続きました。据え置いたままでは商売になりません。
一方で、PS5 デジタル・エディション 日本語専用は55,000円で据え置かれました。5万円台の入口は残っています。歴代の本体価格を物価指数で直した話は、初代プレイステーションの39,800円を検算した記事にまとめました。
けん玉のひとこと
5年10か月で9,530万台。PS4に490万台届いていません。ただ、足し算をしてみて印象が変わりました。ずっと負けていたわけではないんですよね。
2年目に400万台の穴が空き、3年目にはほとんど埋まりました。あの品薄がなければ、いまごろPS4を抜いていたはずです。むしろ、2年近く買えない時期があってこの位置にいることのほうが驚きなところ。
気になるのは直近のほうです。四半期150万台と160万台は、さすがに小さいところ。9万円を超えた値札がどう効いたかは、次の年末商戦の数字ではっきりするはずです。
次の世代の話が出るとしても、その前にこの5年10か月の帳尻は見えるはずなんですよね。
けん玉は、ここから何台積み上がるかより、何が遊べるかを見ています。本体が行き渡ったあとの後半は、作り手が性能を使い切ってくる時期でもあります。
表でPS4が5年目・6年目に落ちたあと、けん玉がいちばん遊んだのもその時期でした。台数が落ち着くことと、つまらなくなることは別の話なんですよね。
次の年末商戦の数字が出たら、また同じ足し算をやり直すつもりです。PS5がどこまで積み上げるのか、一緒に数えていきたいところ。




