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マリオカートツアーが7年でサービス終了。推定2億6,850万ドルの中身

マリオカートツアーが7年でサービス終了。推定2億6,850万ドルの中身
海外の報道を管理人が日本語で要約した記事です。原文は記事末尾の出典からご覧ください。

『マリオカート ツアー』が、2026年9月30日15時にサービスを終えました。2019年9月25日の配信開始から7年です。

終了の告知が出たのは7月8日でした。同じ日の15時でアプリ内通貨「ルビー」の販売が止まり、ゴールドパスの新規加入と自動更新も停止しています。オフラインで遊べる形は用意されず、9月30日をもってコースは走れなくなりました。

では、このアプリは7年で何を稼いだのか。イギリスの Video Games Chronicle が、調査会社 AppMagic の推定値をまとめています。

7年で推定2億6,850万ドル、ダウンロードは2億7,600万回

VGC が伝えた累計の推定収益は、約2億6,850万ドル。ダウンロード数は2億7,600万回を超えています。1ドル150円で換算すれば、収益はおよそ400億円という規模です。

ただしこれは AppMagic の推定で、任天堂の公表値ではありません。アプリストアの動きから外部が組み立てた数字なので、実額とは幅があります。

比べる相手として、任天堂自身が出した数字も置いておきます。2026年3月期の「IP関連収入等」は735億円でした。前期からは9.7%の減少で、主な理由は映像関連収入の落ち込みです。

7年ぶんを積み上げた推定額が、直近1年のこの区分の半分ほどにあたる。スマホアプリ1本の稼ぎとしては小さくありませんが、会社の規模から見ればそういう位置にあります。

月600万ドルから、65万ドルへ

効いてくるのは、累計より推移のほうです。

ピークは2020年から2021年にかけてで、月あたり500万〜600万ドル。外出をひかえる時期と重なっています。

そして2026年7月の月間収益は、約65万ドル。ピーク時のおよそ10分の1です。終了の告知が出たのが、ちょうどこの月でした。

基本無料のアプリは、遊ぶ人がいる限り動かせるように見えます。実際には、運営にかかる費用を上回る課金が毎月立ち続けるかどうかで寿命が決まります。

中身のほうは、最後まで増えていた

落ちたのは収益で、コンテンツではありません。

終了時点で、使えるキャラクターは衣装違いを含めて267体。カートは340台、グライダーは238個、コースは546、開催されたツアーは93を数えます。レースゲーム1本が7年で用意した量としては、かなりのものです。

途中で商売の形も変えました。2022年、ガチャ方式の「パイプ」が廃止されています。欲しいキャラやマシンを選んで買う形に切り替わったと伝えられていて、ガチャへの風当たりを踏まえた変更でした。

スマホのゲームがガラケーからアプリへ移ったのは2012年ごろです。課金の設計が組み上がっていった当時の経緯は、GREE と Mobage の2012年にまとめました。

ゴールドパスは月額550円。定額で特典を受け取る仕組みは最後まで残りましたが、新規の加入は7月8日で閉じています。

ガチャをやめても、中身を足し続けても、グラフは戻らなかった。ここがこの7年で、いちばん重たい部分です。

任天堂が用意した、もうひとつの終わり方

任天堂のスマホアプリが閉じるのは、これが初めてではありません。

『ドクターマリオ ワールド』は2021年11月1日15時にサービスを終えました。『どうぶつの森 ポケットキャンプ』は2024年11月29日0時で、基本無料の運営を止めています。

ただ、ポケットキャンプには続きがありました。4日後の12月3日、買い切りの『どうぶつの森 ポケットキャンプ コンプリート』が配信されています。価格は2,000円(税込)で、2025年1月31日までの早期購入は980円でした。

サーバーを動かし続ける運営をやめ、手元で遊べる形に作り直して売る。基本無料の終わり方として、ひとつの答えではあります。

マリオカートツアーでは、この形は取られませんでした。ただ、走ったコースそのものは別の場所に残っています。『マリオカート8 デラックス』のコース追加パスは全48コースで、ツアーを含むシリーズ歴代8タイトルから選ばれたものです。

アプリは閉じても、そこで作られたコースは Switch で走れる。資産の残り方としては、悪くない形だと思います。

けん玉のひとこと

7年で546コース。ひとつのレースゲームが用意した数としては、ちょっと尋常ではないんですよね。

それを丸ごと閉じることになったわけですが、失敗した企画だとは思いません。2億7,600万回ダウンロードされて、7年動き続けたアプリです。スマホでマリオカートが走るという最初の驚きを届けた役目は、十分に果たしたはず。

引っかかるのは、ガチャをやめたあとも数字が戻らなかったところです。課金の形を穏やかにすれば人が戻る、という単純な話ではありませんでした。

基本無料のアプリは、面白さより先に「毎月の新しさ」を求められ続けます。7年それに応えたなら、よく走ったほうだと思います。

ポケットキャンプが選んだ買い切りへの作り直しは、うらやましい終わり方でした。同じ道がマリオカートツアーにもあってほしかったところ。とはいえ、人と競うことが中心のゲームで、手元だけで完結させるのが難しいのも分かります。

せめて、ツアーで生まれたコースが8 デラックスで走れることは覚えておきたいですね。遊んでいた方が「あのコース、こっちにありますよ」と誰かに教えられるなら、7年ぶんの積み上げはまだ動いています。

※ 任天堂のスマホアプリの現在の稼働状況と、コース追加パスに入ったツアー由来のコース数は一次情報を確認しきれていないため、誤りがあればお問い合わせからお知らせください。

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