日本ゲーム大賞2026のフューチャー部門が、9月20日に発表されました。東京ゲームショウ2026のイベントステージで、10作品の名前が読み上げられています。
日本ゲーム大賞2026フューチャー部門の10本、新しい名前は2つだけだった

この部門が対象にするのは、まだ発売されていない作品だけです。TGS2026で発表・展示された未発売作の中から、Web投票と選考委員会の審査を経て決まります。
主催は一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)、後援は経済産業省です。
年間作品部門が過去一年の実績を讃えるのに対して、こちらは先の期待を測る枠です。賞というより、その年の会場がどこに沸いたかの記録に近いところがあります。
3日間の投票で決まった
投票の受付は9月17日10時から19日16時まででした。5日間の会期のうち、前半3日で票を集める日程です。結果の発表は4日目、20日13時からでした。
ただし投票の総数も、作品ごとの得票も公表されていません。10本の並びは出ていても、どの作品がどれだけ差をつけたのかは、私には分かりません。
TGS2026は台風25号の接近で最終日の9月21日が終日中止になりました。フューチャー部門の発表はその前日なので、中止の影響は受けていません。
日程が一日うしろだったら、10本の読み上げは流れていたことになります。台風の進路と発表の時刻が、ぎりぎりですれ違った形です。
発売日まで出ているのは4本
| 作品 | 発売元 | 主な機種 | 発売 |
|---|---|---|---|
| ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE | バンダイナムコエンターテインメント | PS5 / Xbox Series X|S / Steam | 2026年10月2日 |
| GUNDAM ROGUE ORBIT | バンダイナムコエンターテインメント | PS5 / Xbox Series X|S / Steam | 未発表 |
| Castlevania: Belmont’s Curse | コナミデジタルエンタテインメント | Switch / PS5 / Xbox Series X|S / Steam | 未発表 |
| スーパーダンガンロンパ2×2 | スパイク・チュンソフト | Switch 2 / Switch / PS5 / Xbox Series X|S / Steam | 未発表 |
| STRANGER THAN HEAVEN | セガ | PS5 / Xbox Series X|S(Game Pass対応) / Steam | 未発表 |
| ファイナルファンタジーVII リベレーション | スクウェア・エニックス | PS5 / Switch 2 / Xbox Series X|S / PC | 2027年4月8日(全機種同時) |
| ペルソナ4 リバイバル | アトラス | PS5 / Switch 2 / Xbox Series X|S(Game Pass対応) / Steam | 2027年2月18日(Switch 2版は5月20日) |
| 魔法少女ノ因習村 | Re,AER / グッドスマイルカンパニー | Switch / Steam | ― |
| モンスターハンターワイルズ:アセンダンス | カプコン | PS5 / Xbox Series X|S / Switch 2 / Steam | 2027年(月日は未発表) |
| ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド | スクウェア・エニックス | Switch 2 / Switch / PS5 / Xbox Series X|S / Steam | 2027年2月16日(Steam版は17日) |
発売日まで出ているのは4本です。しかもそのうちの『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』は、発表の12日後、10月2日に世に出ます。
未発売という条件をぎりぎりまで満たした形で、投票した人の多くは会場で実機に触れたはずです。『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』は2027年とだけ決まっていて、月日はこれからになります。
残る5本のうち4本は、時期そのものが出ていません。『魔法少女ノ因習村』については、発売時期を示す公式の告知を見つけられませんでした。
10本のうち8本は、すでにある名前
並べて目に付くのは、初めて見る名前の少なさです。まったく新しいタイトルは『STRANGER THAN HEAVEN』と『魔法少女ノ因習村』の2つだけでした。
残りの内訳はこうなります。シリーズの新作が3本で、『ACE COMBAT 8』『Castlevania: Belmont’s Curse』『スーパーダンガンロンパ2×2』です。
リメイクも3本あり、FF7リベレーション、ペルソナ4 リバイバル、ロマンシング サガ3が並びます。さらにモンスターハンターワイルズの拡張『アセンダンス』が入ります。
『GUNDAM ROGUE ORBIT』はゲームとしては新作ですが、名前のほうは誰もが知るものです。これは票の集まり方を考えれば、無理もない結果でした。
会期中に触れる本数は限られていて、そもそも試遊列に並ぶ前に作品を選ぶ必要があります。知っている名前は、その最初のふるい分けを通過しやすくなります。
もうひとつ、投票期間が3日しかないことも効いています。口コミが会場を一周して「あの無名の作品がよかった」と広がるには、少し短いところです。
同じ日本ゲーム大賞でも、2026年で終わるゲームデザイナーズ大賞は違います。投票も売上も使わず、作り手11人の合議だけで決めていました。
だからこそ歴代17作には無名の作品が並びます。数で決める賞と、人が決める賞の差が、そのまま出ています。
けん玉のひとこと
正直に言うと、この10本の並びを見て気持ちは上がりました。リメイクが多いと言われようと、遊びたいものが3つも4つも入っているのが先にくるんですよね。
ただ、「フューチャー」と名の付いた賞で8本が既存の名前というのは、少し引っかかるところ。未来を選ぶ賞が、いちばん確実な未来ばかりを指したことになります。
とはいえ、それは投票した人の見る目の話ではありません。名前を知らない作品は、候補に上がる前の段階でふるい落とされます。作品の出来ではなく、届く距離の問題です。
だから『STRANGER THAN HEAVEN』と『魔法少女ノ因習村』が10本に残ったことのほうを、大きく見たいです。知名度という下駄を履かずに、会場で触った人の手応えだけで票を積んだ2本のはず。
この2本が発売されたあと、どこまで話題が広がるか。そこを見れば、会場での手応えが本物だったのかが分かります。
10本の中に気になる名前が1つでもあったなら、その作品の続報は自分で拾いにいく値打ちがあります。知っている8本は、放っておいても情報のほうから流れてくるはず。手間をかける先は、たぶん残りの2本です。




